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変則チューニング2

 今回の変則チューニングは、The Rolling Stonesのギタリスト、キース・リチャーズが世に広め、今や一般的と言える有名な変則チューニング「オープンGチューニング」です。

 オープンGの名前の通り、開放弦をじゃらんと鳴らしてやれば、Gメジャーコードが鳴るようにチューニングする方法です。

 弦6本でも可能ですが、キース・リチャーズは六弦を張らない状態(5弦ギター)として使用しています。


 先ずは実際のチューニング方法から。

OpenG.jpg

 レギュラーチューニングされた状態から、各弦の音程を変える方法が分かり易いと思います。 

 二・三・四弦はそのままに、一弦と五弦を各1音ずつ下げればオープンGチューニングになります。

 六弦ギターとして使用する場合には、更に六弦も1音下げればOKです。


 こうすると、それぞれの開放弦がGメジャーコードの構成音(ルート G ・ 3rd B ・ 5th D)に対応しているのがお分かり頂けると思います。


 オープンGチューニングにする利点としては、開放弦状態でメジャーコードになっている為、独特な響きのコードを奏でられる事などがありますが、一番の利点はメジャーコードの押弦が楽になると言う点だと思います。

CM

 上の図、左はレギュラーチューニングされたギターでCメジャーコード弾く際の押さえ方です。

 対して右側は、オープンGチューニングにおけるCメジャーコードの押さえ方。

 双方は、全く同じ音程、同じCメジャーコードです。


 オープンGチューニングでは、同一フレットをセーハしてやるだけで、メジャーコードが弾けてしまうんですね。

 開放弦をメジャーコードに調律してある訳ですから、当たり前といえば当たり前なのですが、簡単にコードを弾けるチューニング法と言えます。

 同時に、ブルースなどで使われるボトルネック奏法の場合にも力を発揮するチューニング方法だと言えるでしょう。


 次に、オープンGチューニングのギターをどう弾くか。

TAB46.jpg

 図は、定番のロックやブルースで見かけるフレーズをオープンGチューニングのギターで弾いた例です。

 同一フレット上の五弦と四弦の関係が5度関係なので、こういったフレーズの運指は楽になります。

 前回のドロップチューニングと同じような効果ですね。

 しかし、ドロップチューニングよりも高音域でのコードになりますので、響きはより鮮明だと言えるでしょう。


 利点ばかりを挙げて来ましたが、オープンGチューニングにも弱点はあります。

 高音弦が1音下げられている為、当然スケールにはズレが生じ、レギュラーチューニングに慣れていると、単音を弾く場合少々混乱をきたす場合があります。

 コードに関しては、開放弦がメジャーコードに調律されている為、マイナーコードが押さえ難いものとなってしまっています。
 
TAB47.jpg

 オープンGチューニングのフルコードで、よく見かけるコードの代表例です。

 少し特殊な押さえ方になるので、この辺になれる事も必要かもしれません。


 ともあれ、メジャーコードやパワーコードの弾きやすさは抜群であり、押さえ難いコードは省略コードで代用するなどの工夫をすれば、独特な響きを得られ非常に面白いチューニング法だと思います。


Gibson ギブソン エレキギター Melody Maker 2014 Wine Red Satin



変則チューニング1

 ギターは音程の在る楽器ですから、他の楽器と演奏したりする場合には調律をしてやる必要があります。

 それに加え、各弦を演奏しやすい形にバランスをとってチューニングをするわけです。


チューニング1

 普通、六弦から見てE・A・D・G・B・Eとするレギュラーチューニングにします。

 へヴィーメタルなどでより重いイメージを出す為に、各弦の関係性を変えないまま全弦を半音下げた、半音下げチューニングなども良く見かけます。


 これ以外にも「各弦の関係性を崩したチューニング」も数多く存在します。

 但し、変則チューニングの大前提として、各弦の調律を変えると言う事はすなわち弦のテンションを変更することでもあります。

 よって、レギュラーチューニングでフローティング状態にセッティングされたトレモロ有りギターでは、セッティング自体狂ってしまうことになります。

 そういった微妙なセッティングを施されたギターは、セッティングをやり直す手間がかかると言う観点から、変則チューニングに向いていないのでご注意を。


チューニング2

 こちらはレギュラーチューニングを施した後、六弦のみを1音下げたチューニング、俗に言うドロップチューニングです。

 この場合、ドロップされた音がD(六弦、E→D)にあたるので、ドロップDチューニングと呼ばれます。

 元々クラシックギターなどで使われていたチューニングですが、迫力のある低音が鳴る事からメタル系のアーティストが利用したり、90年代のグランジ/オルタナティブムーブメントの頃によく利用された事もあって、現在ではエレキギターのチューニング法としてポピュラーなものであると言えます。


 レギュラーチューニングから六弦を一音下げるという簡単な変化ですから、ワンタッチで1音下げられる六弦用ペグやフロイトローズトレモロ用のパーツも存在します。

EVH EVH-D-TUNA EVH DESIGN DROP D SYSTEM BLACK




 では実際に、このドロップチューニングにする事によってどんな変化が得られるか。

 先ず単純に、六弦が一音低くチューニングされているわけですから、レギュラーチューニングでは出せない一音低い音が出せます。

 実際に弾いてみると、レギュラーチューニングとは随分と印象の違うワイルドな音がするはずです。

 たかが一音、されど一音ですね。


 次に挙げられるのは、六弦のみ一音下がる事によって指板上の音程配置にズレが生じる事となります。

 たとえば、レギュラーチューニングで六弦・五弦を使い、Gのパワーコードを弾く場合、六弦3フレット五弦5フレットを押さえる必要があるのに対し、ドロップDチューニングでは六弦、五弦とも5フレットを押さえてやれば同様のパワーコードになります。

 低音弦でのパワーコードの押さえ方が容易になる事を利用すれば、レギュラーチューニングでは難しい、頻繁なフレット移動を伴うような低音パワーコードリフを簡単に弾けるようになります。

 そういった点を利用して、指一本でパワーコードを押さえられるドロップチューニングだからこそ可能な低音リフの創作という事も出来るようになるわけです。



 次の図は、レギュラーチューニングをしたギターと仮定したTABです。
リフ1


 ブルースやR&Rで良く見かけるリフパターンです。

 途中、六弦3フレット・五弦7フレットとワイドストレッチを強いられる場面があります。


 これを、ドロップDチューニングに変えて弾くとどうなるかが次の図です。
リフ3

 同じフレーズでも随分と簡単な運指になります。


 次にコードですが、六弦の音程配置がずれてしまうことから、通常の押さえ方のフルコードはおかしなことになってしまいます。

 ですが、五弦から一弦まではレギュラーチューニングと変わりはないので、六弦をミュートしてしまえばレギュラーチューニングと同じコードフォームが使えます。

 六弦を必ずミュートしなければならないと言うわけでもありません。

 レギュラーチューニングのコードフォームをそのまま利用しても、和音構成音を確かめてみるとオンコードになっている場合もあり、時に意外な響きを持った和音として利用できる場合もあります。


ドロップ10


 六弦開放がDになることから、開放弦を利用したこんなDメジャーコードを弾く事も可能です。

 工夫次第でレギュラーチューニングとは違う響きのコードを弾く事が出来るのも、ドロップDチューニングの面白さです。




Gibson / Early 1960s J-45 EB (Ebony) w/Adjustable Bridge




石橋楽器店

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