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 四十代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ちょっとした小技77

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。


 今回はギターの上達とは何か?

 そんな考え方をテーマとする話を小技とさせて頂きます。


 ギター愛好家の皆様が自分の腕が上達したと感じるのはどんな時でしょう?


 これが弾いてみたいと思った曲やフレーズ。

 今まで弾けなかったものが弾ける様になった時でしょうか?


 今まで弾けなかったものが弾ける様になる。

 すなわちこれは上達したと考えても間違いない事で、何時になってもそれは非常に楽しい瞬間でしょう。


 しかしここで今一度冷静になって考えてみますと、果たして本当に”弾ける様になった”のか?

 ギターを長く続けていれば続けている程そんな疑問にぶつかる事もあるものだと思います。


 ここで一つ試して頂きたいのは、何かしらのフルコードをジャランと鳴らす行為。

 初心者の方でも問題なく出来る事です。

 鳴らすコードは何でも良いです。

 まず、各弦を正確にチューニングし、ゆっくりで構いませんので正確な押弦を行い、そして弾いてみるだけです。


 恐らく、音楽や音が嫌いなのにもかかわらず、ギターを愛好している人は居ないと思いますので、綺麗にギターコードが鳴ったその音を聞くだけで心躍るような楽しさを感じられるのではないかと思います。


 なぜこれだけで楽しいのかと言えば、多分それは貴方が音というものの不思議に興味がある人だからでしょう。

 ましてやその音を自分の手で操っている。

 これぞギター演奏の醍醐味とも言える瞬間がそこにあるからだと思います。


 しかし、この楽しみは正確な音を和音として操れたからこそ生まれる楽しみであります。

 調律が狂っていたり、押弦の不備があれば、楽しみは半減どころか、不快と感じる音になってしまったりもします。


 全ては、ギターという楽器を正しく操作できたからこそ味わう事の出来る楽しみだと言う事です。



 さてここで考えて頂きたいのは、これが曲やフレーズの演奏となった場合です。

 本当に上手く演奏出来るでしょうか?


 最初に申しました様に、目標とする曲なりフレーズをクリア出来た時点で上達していることに間違いはありません。

 ただし、正確に鳴らそうと意識してコードを弾いた時のように、一つ一つのリフやフレーズが上手く演奏出来ているでしょうか?


 余程の上級者でもない限り、多くの場合が難しい運指やピッキングに気を取られてばかりで、綺麗な音は鳴っていないものだと思われます。


 愛好家の皆様ならばよくご存じの通り、ギターという楽器は左右の手の連携がほんの僅かズレるだけで正しく鳴らないものです。

 正しい押弦と正確なピッキング、そして双方のタイミングがしっかり合う事が求められる難しい楽器であります。

 ですが、ギターは”楽器”という音を操る物である以上、先ほどのコードを鳴らした時の様に正確な音が曲やフレーズにも求められているのです。


 そう考えた上で今一度、弾けるようになったのか?と考えてみると、自然と次の課題が見つかってくるのではないかと思います。


PRS SE Custom24 Charcoal Burst エレキギター ポールリードスミス(Paul Reed Smith)



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ちょっとした小技76

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。


 今回の小技は、ギターを買ううえで考えたい一つの要素。

 フィニッシュの違い。”グロスフィニッシュ”と”サテンフィニッシュ”についてです。


 昨日取り上げました様に、今年のEpiphoneブランドのスタンダードモデルにはつやつや仕上げの”グロスフィニッシュ”と”サテンフィニッシュ”のモデルが用意されております。

 ここ10年程、ボディフィニッシュまで含めた”サテンフィニッシュ”というエレキギターが随分当たり前の存在となりましたが、果たして昔ながらの”グロスフィニッシュ”比べてどうなのか?

 良い点は?悪い点は?

 などについて、基本的な部分ではありますが、再度見ていこうかと思います。





Gibson USA / SG Special Vintage Sparkling Burgundy 【S/N 127790234】


 まずは、昔ながらの表面に光沢のあるグロスフィニッシュ。

 今や大分サテンフィニッシュ(艶消し)のギターも世に溢れておりますのが、昔はエレキギターと言えばこんなつやつやな仕上げの物が当たり前でした。

 これは、ネック裏部分についても同様で、例えネック裏塗り(色)が無くとも透明な塗料でつやつやに仕上げられているのが普通でした。


 しかし、実際に手が触れるネック裏がグロスフィニッシュであると、少し手汗をかいたりした場合などに滑りが悪くなると感じる場合もあります。

 そこで、ネック裏のみより生木の感覚に近いサラサラのサテンフィニッシュにしたモデルなどが登場するようになりました。

 アコースティックギターや大手Fenderなどがこうしたサテンフィニッシュのネックを採用していたと思いますが、カスタムメイドのギター(高級品)などでも見られた特別な仕様と言えるでしょう。


 しかし、現在ではネック裏に限らずその他ボディ含めた全てのフィニッシュをサテン仕上げにした製品も当たり前のものとなりました。


 そうしたサテンフィニッシュモデル(Wornモデルとも)は、市場を見る限り(ブランド単位で見た場合にも)廉価なモデルに採用されているイメージが強いです。

 実際、何層にもわたり塗膜を重ねていく必要のあるグロスフィニッシュに比べ、全体をサテンフィニッシュにしてしまえばその分作業工程も短縮出来ますし、人的負担や塗料など素材負担も減るはずです。


 したがいまして、サテンフィニッシュの優れている点その1としましては、(同じメーカーのグロスフィニッシュ)同等製品より価格が安くなるというのが挙げられます。

 しかも、塗膜が薄いという事で、音響的にも良くなると言うのが一般的な意見です。


 しかしこれは、ヴィンテージ品や高級な製品に見られるラッカー塗装(塗料が異なるだけでグロスフィニッシュという扱い)モデルが現代のポリ塗装に比べて塗膜が薄いという性質と比較し、それに近い状態を簡単に作り出せるというのがその理由なのではないかと思われます。

 ギター全体に施すと意外と重量が嵩むグロスフィニッシュの塗装を剥がしてしまう愛好家がいらっしゃるのも同様の効果を狙ったものだと思われます。


 この点に関しましては、全体の塗膜が薄ければ良い音などと言う程ギターという楽器は簡単な話ではないと思いますので、こうした要素はあくまで音響的に優れた結果をもたらす可能性がある(高い)と考える程度に留めておいた方が良いかと思います。





Gibson USA / Les Paul Junior Tribute DC 2019 Worn Ebony


 価格は安く、サラサラ触感も良く、音響的にも良さそうとなるとサテンフィニッシュの株がぐっと上がる気も致しますが、良いことばかりでは御座いません。

 単純に考えて、塗膜が薄いという事は塗装面の変化が起きやすいという事でもあります。

 日常的に触れる事の多い楽器であれば猶更です。


 いくらサラサラ手触りのネック裏も熱心に練習すればグロスフィニッシュ程までとはいかないまでもあっという間にツルツルになります。

 これは、ボディ部分などにも言える事で、肘などが触れる部分などはその部分だけテカった状態になります。

 言うなれば、新品の”見た目”、”触感”が保てる期間が短いという事です。


 後に売りに出すという事を考えるならば、明らかに中古という状態にすぐなってしまうサテンフィニッシュモデルは不利と言えるかもしれません。

 グロスフィニッシュのモデルでもちょっとぶつけてしまえば打痕が出来てしまったり、細かな表面の傷がついてしまうものですから、マメに練習する方にとってはそれ程大きな差ではないのかもしれませんが。


 ですが、グロスフィニッシュであれば、多少の傷は修復が可能な場合もあります。

 ある程度の塗膜の厚さがある以上、直せる可能性があるのです。


 しかし、サテンフィニッシュの場合にはこうは行きません。

 塗膜が薄い分、打痕は素材まで傷つけてしまっている事も多く、磨いて小傷や汚れを取るのも上手く行きません。

 (全体を磨いて一部分だけのテカりを目立たなくするという事は可能ですが)


 傷ついたり塗装が剥がれたりしたらそのまま。

 汚れも取り辛いという点は考慮しておかなければならないでしょう。


 しかしこうした部分は、”自分がどれだけ練習したかが目に見える”、”使い込んだ感じがグロスフィニッシュに比べ簡単に出せる”という考え方をすればマイナス点ではないと考えられます。

 楽器をいつまでも綺麗な状態を保ちたいと考える場合にはサテンフィニッシュは不利です。


 さらに塗膜が薄いという事は、湿気などの問題はどうか?という点も気になるとは思いますが、これは原材料加工/管理の問題が大きく影響すると思われますので、塗膜の薄いサテンフィニッシュの方が特に管理が難しいという話ではないと思われます。

 材料時点での素材加工/管理含め、普段のギターの管理が悪ければグロスフィニッシュのネックであろうが簡単に反り曲がるのがギターですので。


 私としましては、結局のところグロスとサテンどちらが良いかという話ではなく、これはそういう楽器(グロスorサテン)という見方をしています。

 気に入って使い込めば結局どちらも良い楽器であると。

 そもそもが、消耗部品の多いエレキギターは、熱心に使い込めば使い込む程先に他の部分がトラブルを起こします。

 結局、大切に扱えば長く使え、ぞんざいに扱えば直ぐにダメになるというのはグロスフィニッシュもサテンフィニッシュでも同じなのだと思います。





Gibson USA / Flying V B-2 Satin Ebony




楽器総合小売店の石橋楽器!

ちょっとした小技75

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。


 今回は弦を弾く右手、ピッキングの強弱(ピッキングダイナミクス)についてのちょっとしたお話です。


 当たり前の話ですが、弦を弾く強さは意外と人それぞれであったりするもので、自然と演奏していてもかなり力強いピッキングをする方やもっと力を入れてもいいのではないか?と感じるくらいソフトタッチな方やら結構な差があるものです。

 ですがこれは、どちらが正しいか?という話ではなく、その時々で使い分けられるか?の方が重要であります。


 音楽表現には、音の大小や情感の込め方など、声を出して歌うのと同じような表現がギターにも求められるからです。

 演奏記号にf(フォルテ)やp(ピアノ)と言った音の強弱を表す表記がなされる事があるように、楽器演奏上必要な概念なのです。


 だからと言って急に、普段よりも強くピッキングをしよう、また逆に弱くピッキングをしようと思っても意外と難しいものです。

 言うなれば、普段と違う力加減でピックを振ろうとするわけですので、意識してやったことがなければ大抵上手く行く筈がありません。

 強く弾くのも、弱く弾くのも、練習が必要なのです。


FERNANDES スリップレス ギターピック P-100SL/Medium トライアングル 白 6枚セット




 エレキギターの場合、アンプやエフェクターなどの環境によっては、奏者が意図した強弱が実際の出音に反映されにくいセッティング/音色なども存在します。

 単純にゲインを上げてやれば、大きな(そう感じる)音は簡単に出ますので、あえて強くピッキングをする必要もないと考えてしまうかもしれません。

 上手く音の鳴らせない初心者が必要以上にハイゲインセッティングにしてしまうのは良くある話ですが、これは完全に音の強弱とは別の問題。

 技量不足をセッティングで誤魔化そうとしている結果であります。
 
 
 普段と違う力加減のピッキングと言っても、ピッキングに大切な事柄は変わりません。

 強いピッキングを心掛けるからと言って闇雲に弦を弾けば良い訳ではありませんし、弱いピッキングだからと言ってただ弦をなめるようにすれば良いというものでもありません。

 自分が理想とするピックアプローチや弦のはじき方を意識しながら強弱のみを変える必要がありますので、なかなか難しいものです。


 強弱が自在に操れる様になるという事は、どんな場面(力加減)でもしっかりとしたピッキングが出来る/ピッキングがコントロール出来ているという事になると思います。

 普段よりも強く、または弱く演奏することを意識して練習する事で、今よりさらにエレキギター演奏が上達出来るのではないかと思います。


DAVA 6024グリップ ギターピック 並行輸入品




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