気になるギタリスト102回目は、掟破りのドラマー編。
ギター愛好家である私目線の好きなドラマーで御座います。
長年ロックミュージック好きで居ますと、お気に入りのドラマーという存在とは何人も出会うものだと思いますが、今回取り上げますのもそんなお一人。

そのドラマーが活躍したバンドというのが、今や世界的な人気を誇るアメリカのバンド「Avenged Sevenfold」。
その活動初期から在籍していたドラマーが「ザ・レヴ」です。
まず個人的な話をさせていただくと、2000年代を過ぎて既に大変有名な存在となっていた「Avenged Sevenfold」でありますが、正直私はあまり聞いたことがありませんでした。
バンド名こそあちこちで見かけてはいましたが、特別彼らを意識したことはありません。
それは好み問題と言う訳でもなく、当時ほかに注目すべきバンドが多くあった為。
その程度の理由です。

しかし、ある時ふと聞いた「Avenged Sevenfold」。
何より強烈なドラマーの存在に驚かされました。
これも時代の流れでしょうか。
これはドラマーに限ったことではありませんが、今や若手とは信じられないようなテクニックを披露するミュージシャンが増えたものだとは感じていました。
その中でも特にインパクトを感じたのが彼。
テクニック、手数、ドラムフレーズのアイディアなど、「ザ・レブ」のドラミングに耳を奪わました。
しかし、この「ザ・レブ」というドラマーの存在を私が知った時には彼は既に亡くなっていました。(2009年没)
伝説的なミュージシャンが自分より先に亡くなるというのはまだ理解出来ますが、自分よりも若い優秀なミュージシャンが既に亡くなっているというのは少々衝撃的でもありました。

それから、「ザ・レブ」在籍時の「Avenged Sevenfold」を調べ始めた訳ですが、彼らがデビューアルバムを制作したのは、メンバーが高校在学時だと知りまず驚き。
この時点から信じられないようなテクニックを発揮する彼らでありますが、ドラマー「ザ・レブ」も然り。
これが高校生位のドラマーが叩いているものなのか?と信じられないものでありました。
本来ならば、その後20年、30年後に彼はどんな作品を残しどんなドラマーになっているのか?と期待するところでありますが、それも叶いません。
何故もっと早く彼の存在に気付かなかったのかと思う反面、こんな出会い方もまたなにかの縁なのかと思うところです。
亡くなった後とは言え、その存在を知れて良かったミュージシャンだと思います。