今や主流の”DAW”(デジタルオーディオワークステーション)がまだ”DTM”(デスクトップミュージック)と呼ばれている時代から、電子楽器の成長に大きな役割を担ってきた”MIDI規格”。

現代目線で言えば非常に小さなデータをやり取りする規格でありますので高速。
その利点を活かし、今では音楽データの送受信のみならずエフェクターやアンプリファイのコントロール信号としても広く活用される様になってきました。
マルチエフェクターやギタープロセッサなどには今や搭載されているのが当たり前となっているお馴染みの丸形コネクター。
何かしらの用途でこうしたMIDIケーブルをお持ちのギター愛好家の方も多いのではないかと思います。

Roland / WM-1 《予約注文/10月24日発売予定》
そんなMIDI規格も遂にワイヤレスの時代へ突入。
無線によるMIDIデータ通信を可能とするRoland 「WM-1」の登場です。
本機は、同じ”WMシリーズ”間の通信及び、Bluetooth搭載のiOS、コンピューター機器間のMIDI送受信を低レイテンシーで可能にするワイヤレスMIDIアダプターです。
通常の”STANDARD MODE”では合計4台までの同時接続をサポート。
シビアなタイミングが求められる際に力を発揮する”FAST MODE(※)”では合計2台の接続をサポートします。
※ 3ミリ秒の高速MIDI送受信が可能なモード

Roland / WM-1 《予約注文/10月24日発売予定》
本体は、MIDI IN接続部とMIDI OUT接続部が一体となっており、それぞれを機器のIN/OUTへと接続する形態。
本体駆動には単四乾電池1本を必要とし、約60時間の連続稼働が可能になっております。
ケーブルレス化する事でセッティングの手間が省けるというのは勿論ですが、MIDIキーボードなどを好きな場所に持ち運んで使用する事なども可能にする電子楽器の自由度を増す機器とも言えるでしょう。

Roland / WM-1D《予約注文/10月24日発売予定》
WM-1の発売と同時にPC等のUSB端子に接続するだけでMIDI信号の送受信がワイヤレスで行える様になる機器、ドングルタイプの「WM-1D」も発売になります。(Windows/Mac/iOS対応)
これさえあればPCに特別なMIDIインターフェイスを接続する必要もありません。
(iOSデバイスと接続する際には、Apple純正Lightning USBカメラアダプターが必要です)
最近増えつつあるワイヤレスMIDI機器。
高性能を売りとするWM-1の登場で、ここから一気にエフェクターなどのワイヤレスMIDI通信によるコントロールという考え方が広まっていくのかもしれません。
MIDI規格の新たな時代を予感させる新型機器だと思います。

Roland / WM-1D《予約注文/10月24日発売予定》

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