近年、パソコン性能の進化はめざましく、DTMで可能な事も格段に広がりました。
ギターとパソコン、それに双方を繋ぐインターフェイスさえあれば、簡単なレコーディングが出来てしまいます。

往年の有名メーカーのアンプ。名機と呼ばれたエフェクター。
今ではソフトウェア上でシュミュレートされ、実機なんて無くても事が足りてしまいます。
私の若い頃は、宅録の限界なんて、それはそれは低いもので、4トラックマルチレコーダーにギターを録音するのがやっとの世界。録音メディアは、もちろんカセットテープ。忍耐と妥協がつきものでした。

今やDAWソフトの進化もめざましく、外部MIDI音源が無くても立派に聞き応えのある音が発音できたり、VSTプラグインと呼ばれる拡張ファイル(パッケージソフトや無償など様々)で、エフェクターを追加したり、新たな音源を追加したり、足りない機能を拡張したりとなんでもござれ。
ひとたびギターを録音すれば、WAVEファイルを編集することで、ミスをごまかしたり、途切れた音を連結させたり、イコライジングでもピッチ補正でも楽々加工出来てしまいます。
MIDI音源では再現の難しかったディストーションギターの音ですら、CPUのパワーアップとサンプリング→再生技術の進歩で、人間が弾いたかのような音の出せるVSTソフトウェアまで出てきてしまいました。
私の様にコツコツギター練習をしている人間を、滑稽だと感じる人が出てきてもおかしくない世の中ですね。
「DTM始めてみたいけど敷居が高いな」
なんて方にお勧めなのが、「Studio One Free」と言うDAWソフトウェア。
DAWソフトウェアとして有名な「Cubase」。その開発にも携わったエンジニアの作ったソフトウェアです。
このStudio One。製品版は30日間無料なのですが、Studio One Freeは使用期限無しの完全無料版です。
Studio One 公式サイトに飛びます→
MI7 Japan 公式ホームページ、上のタブからSTUDIO ONE→製品ラインナップ→Studio One Free
機能削減版とはいえ、DAWソフトウェアとして十分な機能を備えています。無料とは思えない程です。
まず驚きなのが動作の軽さ。Cubaseと比べてStudio One Freeの方が断然サクサク動きます。
Cubaseには無い便利な機能が色々付いているのも魅力。
残念な点としては、無償版はVSTプラグインを追加できない事(もちろん製品版は対応してます)。
初めから付属しているドラム音源がややチープな事。
スコアエディタ(譜面入出力)とリストエディタ(数値入力)が無い。ピアノロール編集のみ。
と言ったところでしょうか。
後はギターとパソコンを繋ぐインターフェイスさえ用意できれば、パソコンのハードディスクを録音メディアとして、自分の演奏をパソコンに保存する事が出来ます。
USBギターインターフェイスは、安いものであれば3000円程度から買う事ができます。
最近のギター用マルチエフェクターにはUSB端子搭載の機器もありますので、それを利用すると言う方法もあります。
「パソコンのインプット端子じゃだめなの?」と思われるかもしれませんが、パソコンのサウンドボードを利用してしまうと、どうしてもレイテンシー(音のズレ)が生じてしまいます。それを回避する為にUSBギターインターフェイスを使う訳です。
録音した自分の演奏を客観的に聞きなおしてみると、練習すべき新たな点が見えてくるかもしれません。
おまけ。
パソコン一台で色々出来る様になったのですから、そりゃ人間さえ要らなくなっても何の不思議もないですね。
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