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50代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ギタリストのお勉強5

 ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その5。

 前回、スリーコードでの伴奏という話をしましたが、今回は其の伴奏とメロディーの協和についてです。

 ギターは伴奏楽器として使われる場面も多いわけですが、伴奏をするに際して気をつけねばならない事は一体なんでしょう?

 それはもちろん、曲の主旋律であるメロディーを引き立たせ、曲全体にまとまりのある彩を加える事です。

 芸術的路線の楽曲ならいざ知らず、通常メロディーを無視した伴奏では美しい音楽にはなりえません。

 そうなると、メロディー音に対して使ってはいけない(使うべきではない)コード/和音というものが出てきます。


 伴奏に使われるコード/和音というものは、それ自体が協和した音の集まりと考える事が出来ます。

 その協和音であるコードの上にメロディーが乗った状態(メロディー+コード)が不協和になってしまうのでは問題です。

 もっとも不協和を産み出す音程関係に短9度が挙げられます。

 -9.jpg

 短9度の音程関係と言うのは、ハ長調で考えるならば、E音と一オクターブ+半音上のF音です。

 以前の記事でお話した、和音の転回という理屈に当てはめて転回してみると、EとF音は半音関係であり、到底協和するとは思えません。

 例えば、メロディーの流れの中でF音がある小節があるとします。其の小節全てをEのコードで演奏するというのは問題があるわけです。

 なぜならば、Eコードのルート音であるE音と、メロディー上のF音が短9度関係の不協和を作りだしてしまうからです。

 メロディーは動きあるものが普通ですから、F音以外の音が其の小節内に含まれているかもしれません。

 その小節内のF音以外とEコードが協和関係だったとしても、メロディーがF音になった瞬間に不協和になってしまうのではぶち壊しです。

 こういった場合には、Eコードと性質や響きの似たほかのコードで代用するのが現実的です。


 では、Cメジャーコードだとしたらどうでしょう?

 Cメジャーコードの構成音は、C・E・Gです。

 この場合もまた、長三度音程のE音とメロディーのF音が短9度関係になりぶつかる事になります。

 Cマイナーコードならば、構成音はC・E♭・Gとなり短9度関係は回避出来ます。 


 もう一つ付け加えるならば、短9度関係はあくまで短9度関係であり、2オクターブ以上離れたEとFではこの限りではありません。


 転回して半音関係が不協音程だというのならば、長7度関係も同じではないか?と思われるかもしれません。

+7.jpg

 長7度をハ長調で考えるならば、C音とB音、F音とE音の関係です。

 たしかにこれらの音程関係も転回してしまえば半音関係です。

 ですが、実際に聞き比べて頂ければ分かるのですが、長7度に比べ短9度の方が圧倒的に濁りは強いです。

 普通、メロディー音は伴奏よりも上の音程にあるという前提から、C音上のBやF音上のEは問題になりません。


CM7.jpg

 ハ長調の四和音ダイアトニックコードを見てみると、Cをルートとする四和音はCM7(Cメジャーセブンス)です。

 これは和音の中に、CとBという長7度関係を持つ協和音です。

 こういったことからもメロディーと伴奏の間に長7度があっても問題にならないと言う事がお分かり頂けると思います。


 不協和とされている短9度にも例外はあります。

 ハーモニックマイナーなどのドミナントセブンス上の短9度が其の例で、これは協和音扱いとされています。


 また、音楽表現の中には、あえて短9度や不協和なアンサンブル/コードを使い、不安感や恐怖感を表現したりしている作品もあります。

 たとえ不協和な短9度といえども要は使いようと言う事なのかもしれません。


 しかし、美しい楽曲というものを意識するのであれば、この不協和を無視していては成り立ちません。

 短9度と長7度など、音程と協和の不思議を考えてみるのも面白いでしょう。





ZOOM / MULTI STOMP MS-50G for Guitar




楽器の事ならアフターも安心の石橋楽器店!

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ミニアンプ

 エレキギター誕生、ブームから5~60年経っても劇的には進歩しないエレキギター本体ですが、その周辺機器の進歩はめざましいものです。

 小型、高性能化するエフェクター/シミュレーター。

 同様に昔からあったミニアンプなんてものも随分高性能なものも発売されるようになりました。

 特に、20cm×20cmにも満たない、電池駆動のポケットアンプも昔からは考えられない程の高性能になっていますね。



VOX / AP-CR amPlug/Classic-Rock


 今や随分と有名になった感じのVOX社のamPlug。

 ギターのアウトプットジャックに差し込むだけで、本格的なサウンドが楽しめる手軽さ。

 有名アンプをこだわりのアナログ仕様でシミュレート。

 びっくりするほど小さな本体では考えられない程の高性能です。
 




VOX / amplug Twin AP-TW


 ギタリストの趣向に合わせて、様々な有名アンプをシミュレートしたシリーズ製品も多数ラインナップされています。

 LeadモデルやMetal、Acousticなんてモデルもあり、現在10種類ほどのシリーズ製品が発売されています。

 モデルによってはコーラスやディレイエフェクトも搭載されているものもあります。

 Twinモデルにはコーラスエフェクト搭載。これだけで随分と豪華なサウンドになってしまいます。

 こんなに小さなボディに良くぞ詰め込んだと関心しきりです。


 但し、ヘッドフォン端子と外部入力端子は搭載されていますが、スピーカーは搭載されていません。

 ミニアンプと言うよりもミニヘッドフォンアンプと言ったほうが良いかもしれませんね。




VOX / AP-CAB


 しかし、ヘッドフォンは嫌だという方にはちゃんと専用キャビネットも販売されています。

 このキャビネット上部にamPlugを指し込み、キャビネットから出ている端子をamPlugのヘッドフォン端子と接続。
 後は、キャビネット側のインプット端子とギターをシールドケーブルで接続してやれば、通常のミニアンプとして利用できます。

 こちらのキャビネットもamPlug同様に電池駆動可能なので、何処でも手軽にギターサウンドを楽しむ事が出来ます。

 キャビネットとセットで使えば見た目にも可愛らしく、ギタリストのちょっとしたインテリアにもなりうると思います。

 しかし、色々なamPlugを試したい、キャビネットも欲しいなんて言うと結構な出費になってしまいます。

 いくつもそろえてしまえば、小型卓上アンプが買えてしまいますね。

 それでも気になってしまう「ギタリスト向け実用的おもちゃ」amPlug。

 メーカーも上手い所を突いて来るものです。


 練習に使うのだから、とにかく音がなればいいんだなんて方には、激安ヘッドフォンアンプなんてものも売られています。

 これもまた技術の進歩の賜物ですね。




Mavis / HA-3 ヘッドフォンアンプ




楽器総合小売店の石橋楽器!

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変則チューニング5

 レギュラーチューニングとは違う変則的なチューニングのご紹介。

 今回の変則チューニングは、ギターの開放弦の響きを積極的に取り入れたようなチューニング法2種類です。

 今までご紹介しました変則チューニングよりもかなりバランスを崩したチューニング法なので、弦のゲージ変更が必須となります。


 先ずは異弦同音チューニングとでも言いましょうか、2オクターブにわたって同じ音が鳴るチューニング法です。   
TriD


 大胆にも全弦Dに合わせる方法です。

 当然、弦のテンションに問題が発生してしまうので、張る弦に工夫が必要です。

 一弦と二弦は、一弦用の.009。

 三弦と四弦は、四弦用の.024。

 五弦と六弦は、六弦用の.042。

 このようにそれぞれの弦のゲージを変更します。


 張るゲージ自体を変える必要があるので、とっつき難いチューニング法ではありますが、その響きは独特で使い方によっては非常に面白い効果を得られます。

 具体的な演奏法としては、同一フレット上をセーハすればオクターブ違いの同一音がなるわけですから、より音域の広いオクターブ奏法のような使い方や、一弦・二弦でフレーズを弾きながら低音源をベースのように弾く/掻き鳴らすといった方法です。


 この例ではD音に合わせていますが、別にEでもCでも構いません。

 しかし、其の場合はまたゲージを調整してやる必要があります。


 幾らなんでも開放が単一音ばかりでは・・・と言う場合には五度コードの関係にチューニングする方法もあります。

PowerE2.jpg


 アメリカのグランジロックバンド、サウンドガーデンが利用していた事でも有名なパワーコードチューニングです。

 五弦・六弦のE音に対して残りの弦が完全五度上と其のオクターブ上のB音に調律されています。

 開放弦を鳴らしてやれば、自然と五度コードになるという仕掛けです。

 これもまた、張る弦に工夫が必要になります。

 一弦と二弦は、二弦用の.011。

 三弦と四弦は、五弦用の.032。

 五弦と六弦は、六弦用の.042。

 といった具合の構成にするとテンションは安定するかと思います。


 こちらのチューニング法は、同一フレットをセーハしてやれば五度コードが鳴るという事なので、ドロップチューニングよりも音域の広い五度コードが簡単な押弦で演奏可能と言う特徴があります。

 とやかく言うよりも「ワイルドに掻き鳴らす」といった使い方が効果的かもしれません。


 上記のケースでは、六弦からE・E・B・B・B・Bという配置になっていますが、要は各弦が五度コードの構成音になっていれば構わないわけですから、E・E・B・B・E・Eなど色々なパターンでの変則チューニングも可能です。

 そうするとまた弦のゲージの工夫は必要になりますが、若干違う響きにもなり、また少し違った面白い効果が期待出来ます。


 どちらの場合も、ここまで変則的になってしまえばギター自体のセッティングを見直す必要も出てくるでしょう。

 気が向いたらパッと試してみるというのは難しいかもしれません。

 ですが、曲のイメージや方向性に躓いた時などに試してみると、意外と面白い結果を生み出す結果になるかもしれません。

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