ギター練習に役立つのではないか?というフレーズ18回目。
以前取り上げた、ハ長調の各
ポジションですが、調性には大別して長調と短調の二つがありますので、今回はもう一方の短調のポジションを幾つか取り上げたいと思います。
短調の代表的なものとして、自然短音階、和声短音階、旋律短音階などがありますが、今回は自然短音階(ナチュラルマイナースケール)を取り上げてみます。
自然短音階は、ハ長調のスケール上をイ音(A)を主音とした音階です。
つまり、ハ長調とイ短調の音の分布は同じもので、Cを主音とするかAを主音とするかによって、長調と短調の
変化が産まれるものです。(ハ長調とイ短調は互いに並行調の関係)
言い換えれば、以前まとめたハ長調のポジションを覚えてしまえば、イ短調のメロディーは弾く事が可能というわけです。
ややこしくなりましたが、今回は主音をC(ハ短調)とした場合のポジションを見て行きたいと思います。

ポジション上の○の付いた音が主音(C)にあたります。
フレットの左右移動を加えれば、更に音域の広いポジションを考える事は可能ですが、なるべくフレット移動が最小限で済むようなパターンにしてみました。

同様にハ短調、5フレットからのポジション。

次は、7フレットからのポジション。
これはどれもCマイナーのポジションなのですが、何かお気づきになりませんでしょうか?
一つめの3フレットからのポジション、仮に3フレット部分を開放弦だと仮定すると・・・?
そうです、以前
定番フレーズ16でまとめたCメジャースケールの各ポジションから、それぞれ3フレット分ずれただけで、メジャースケールとまったく同じ形なのです。
音楽に詳しいかたには、当たり前だと言われてしまいそうですが、メジャースケールのポジションをしっかり把握しておけば、フレットを高音方向に3つずらすだけで、同主音の短調(ナチュラルマイナー)スケールになると言う事です。
なんだ同じ形なら練習する事はない、なんて仰らないで下さい。
開始フレットが変われば、同じ形のポジションと言えども弦の押さえ方に違いが生じます。
Cメジャースケールを練習するついでに、3フレット高音へ移動しCナチュラルマイナースケールも練習してみると良い練習になると思います。
最後に、ハ長調(メジャースケール)と、上記ハ短調=自然短音階(ナチュラルマイナースケール)、実際どんな音程の違いになっているかを考えてみると、
ハ長調 C・D・E・F・G・A・B
ハ短調(自然短音階) C・D・E♭・F・G・A♭・B♭
メジャースケールから第3音、第6音と第7音の三つの音を半音下げると、同主音のナチュラルマイナースケールになると言う事ですね。
和声学的に導音(第7音)と主音の関係は半音関係である必要があると言う考えから、上記自然短音階の導音(B♭)を半音上げると和声短音階(ハーモニックマイナースケール)になります。
ハ短調(和声短音階) C・D・E♭・F・G・A♭・B
自然短音階のポジションと一音の変化だけですので、こちらも合わせて練習してみると良いかもしれません。

Gretsch / G6199RV FSR Billy-Bo Jupiter Thunderbird

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