今やエレキギターのスタンダードな一つの形になっているGibsonSG。

Gibson USA / SG Standard 2013
ライバル、フェンダー社とのシェア争いに一石を投じるべく、レスポールモデルの後継/新型として開発・市場投入されたギターです。
新型レスポールといっても其の形状は大きく違い、クラシカルな印象のレスポールモデルとは似ても似つかぬ、特徴的なダブルカッタウェイのボディ。
当初、SGにもレスポールの名が冠されていましたが、最終的には其の名も消され、GibsonSG(SG=ソリッドギター)として製造されていく事になりました。
基本的な構造、チューンオーマチックブリッジの採用や2ボリューム・2トーン・3Wayトグルスイッチ等はレスポールモデルと同じですが、メイプルトップ+マホガニーバックというレスポールモデルのボディ構造を止め、マホガニー単版のボディに変更されました。
この為、SGの特徴であるボディの薄さに繋がる事となり、特徴的なボディシェイプと合わせて、まったく新しいギターとして誕生しました。
ボディが薄く軽量になったことに伴ってヘッド落ちし易いというマイナス面も発生しましたが、レスポールとはまた違った音色という魅力を持ったギターとなり国内外を問わず多くのギタリストに愛用される事となります。
このSG、特徴的なボディシェイプはそのままに実に多くのマイナーチェンジを経てきたギターだとも言えます。

Gibson / SG Standard Bullion Gold
ボディバランス改善の為かヘッドが小型化されたり、フロントピックアップの取り付け位置の変更、1960年代半ばからは従来のエスカッションマウントから大型のピックガードを装備してのピックガードマウントへの変更等、年代によって実に様々なバリエーションが存在します。

Epiphone / G-400 Custom Antique Ivory
カスタマイズされたSGも数多く存在し、Gibson製トレモロユニットを搭載したカスタムやダブルコイルピックアップを三発装備された機種など、見た目にも迫力のある一品もあり、一口にSGと言っても其の姿は実に様々であると言えます。

Led Zeppelinのギタリスト、ジミー・ペイジが使用していたダブルネックのSGは余りにも有名ですね。
このダブルネックのSGは片方が六弦、片方が十二弦という仕様。
幾ら薄型軽量のSGと言えども、5kgを余裕で超える重量だったというから驚きです。
レスポールモデルにジュニアが有る様に、当然SGにもジュニアモデルが存在します。

Gibson / SG Junior 60s Ebony
バータイプのブリッジに1ボリューム・1トーン。P-90シングルコイルが一つと非常にシンプルな作りです。
これほどシンプルでもSGと分かる特徴的なボディデザイン。
長い歴史を歩んできたシリーズだからこその存在感を感じる事が出来ます。
クラシカルな印象のレスポールモデルと新たな挑戦で生み出されたSG。
そのどちらも、長く愛されるだけの存在感と魅力を持っているギターだと思います。

Epiphone / SG Special Cherry

石橋楽器店
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