今日、マルチエフェクターの性能も上がり、各社趣向を凝らした様々な機種が発売されています。
そのエントリーモデルともなれば数千円で手に入れる事も出来、エレキギターが好きな人間には嬉しい限りで御座います。
そんな魅力的とも言える、各社マルチエフェクターのエントリーモデル。
それぞれどんな特徴があるのかを調べてみました。
これからギターを始めようという方の為にあえて説明いたしますと、マルチエフェクターとはエレキギターの音色を決定付ける様々な周辺機器の機能を一つにまとめた便利な機械の事です。
ギターの音を増幅させ、基本的なロックサウンドにする為のプリアンプやキャビネット。
様々な音色効果を付与するエフェクター類。
そういったアナログ回路で作られていた機材をデジタル化し、複数のエフェクトを組み合わせたり、好みの音色になるようパラメーターを設定したり出来る機能を、コンパクトな一台の機械に詰め込んだ機材がマルチエフェクターです。
先ずは、コンパクトマルチといえば、このメーカーと言える位メジャー所、ZOOMから。
ZOOMのエントリーモデルは「G1N」と言う機種です。

ZOOM / G1N
実に20種類もの歪み系エフェクトを搭載。プラスして、アコースティックシミュレイターも有ります。
有名アンプやストンプペダルをシミュレイトした音色に加え、ZOOMオリジナルの音色も搭載されています。
真空管サウンドを意識した「ZFX-3」回路によるデジタルアンプシミュレイターを三種搭載。
それに加え、コーラスやディレイなどのエフェクトを内蔵し合計54種類の中から8種類を選択可能。
プリセット40+ユーザーエリア40の合計80のパッチセットに対応。
インプット、アウトプット(ヘッドフォン兼用)、外部ペダル端子の三つとシンプル設計です。
PCM音源によるドラムマシン機能も付いています。
これで実売価格4000円程度からというのですから、驚いてしまいますね。
「G1XN」というエクスプレッションペダル搭載の姉妹機種もあります。
次に、最近大分価格が落ち着いて来た感のあるKORG PANDORA Mini。
4000円程度から購入出来る場合もあるようです。

先ず特徴としては、びっくりする位のコンパクト設計。
タバコの箱位の大きさしかありません。
USBバス電源方式かもしくは、単三乾電池一本で動作可能という省エネ設計。
アダプターに拠る電源供給は出来ません。
ギター/ベース兼用。
こんなに小さくても、プリセット200+ユーザーエリア200の大容量。
158タイプのエフェクトから最大7種を選択可能。
オートチューナー、タップテンポ機能、リズムマシーン/メトロノーム、バックライト機能とコンパクトなのに機能満載な点も注目です。
今回取りあげたマルチエフェクターの中で、唯一USB端子の搭載されたモデルですが、専用アプリケーションに拠るエフェクト管理とUSBバスパワーからの電源供給の為のUSB端子であり、ギターインターフェイスとして使える訳ではありません。
この点、注意が必要かと思われます。
次は、VOXアンプで有名なイギリスのブランドVOXのマルチエフェクター「StompLab SL1G」。

ギター専用/ベース専用有り。
見やすいクロマチックチューナー内蔵。
プリセット100+ユーザーエリア20。103種のエフェクトから7~8種類を選択可能。
VOXですから、アンプ/キャビネットにVOX製品の名の付いたシミュレートも搭載されています。
これぞ、ストンプペダルと言った堅牢な作りが印象的です。
エクスプレッションペダルの付いたモデルの設定有り。
次は
先進的な機器との融合エフェクターを発表してきたDigiTech。
そのマルチエフェクターのエントリーモデル「RP55」。

DigiTech / RP55
11のアンプモデル、5種のキャビネットモデルを搭載。
アンプモデルの中には、'65 Fender®や‘01 Mesa/Boogie®の表記が有り、~風ではない所にシミュレート精度の自信の表れを感じます。
それに加え、20種類のエフェクトを搭載し、最大8個のエフェクトを仕様可能です。
プリセット40、ユーザーエリア40の計80プリセット。
ドラムマシン機能、チューナー機能も付いています。
最後は、格安コンパクトエフェクターを数多く販売しているBEHRINGER「XV-AMP」。
アンプシミュレーターとして有名なV-AMPシリーズのフロアタイプマルチエフェクターです。
V-AMPから継承された16種類のアンプ/キャビネットシミュレーションに加え、コンプレッサーやノイズゲートなど11種類までのエフェクトを使用可能。
メモリーエリアは100。
ボリューム/エクスプレッションペダル搭載でボリューム・ワウ・エフェクトのフットコントロールが可能。
クロマチックチューナー機能も付いています。
ボタンコントロール系が充実しているので、操作面でも優秀であると思われます。
次々と新製品が発売されるマルチエフェクター。
○○は旧来製品の方が(機能的に)良かったなんて声も良く聞きますが、アンプシミュレートの高品位化など日々進歩の激しい物であるとも思います。
音色と言う演者それぞれの拘りがダイレクトに反映される機器であるが故に、これが至上と決めるのが難しい機材であるとも言えます。
もし、興味を持った製品が在ったのならば、是非楽器店に足を運び、実際にご自身の耳で聞いて好みの機種を選定して頂きたいと思います。

VOX / StompLab 2G

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