知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。
以前、ベンドフォームの工夫でベンド(チョーキング)時の
ノイズを減らす方法について書きました。
当然これは、薬指のビブラートにも転用出来るフォームなのですが、人差し指でベンドやチョーキングをする場合には問題があります。
となると、従来どおり左手親指や右手のミュートを利用するしかないわけですが、更にもう一つちょっとしたノイズ軽減方法があります。
ベンドやビブラート時の方向を変えると言う方法です。
通常、六弦から四弦をベンドしたりビブラートをかける場合には弦を一弦方向に引き下げ、三弦から一弦をベンド/ビブラートさせる時には、弦を六弦方向に引き上げる方法になると思います。
一般的なエレキギター弦は六弦から四弦が巻き弦。三弦から一弦はプレーン弦です。
プレーン弦に比べ巻き弦の方が、弦同士がぶつかった場合ノイズを発し易いものです。
ですから、ベンドやビブラート時になるべく巻き弦同士がぶつからない様に考えると、不要なノイズを少し減らす事が出来るというわけです。
ギターの構造上、フレットボードの端に近い六弦や五弦と二弦や一弦のベンド方向を変えるのは難しいですが、
真ん中の二本の弦、四弦と三弦はベンド方向を変える事が容易に出来ます。
巻き弦同士の接触を避ける為には、四弦は従来通り下方向にベンド/ビブラートする事になりますが、問題は三弦のベンド/ビブラートです。
多くの場合上方向へ持ち上げる形のベンド/ビブラートを利用している方が多い印象ですが、上方向に弦を持ち上げると巻き弦に接触する事になってしまいます。
薬指でのベンド/ビブラートの時に人指し指を伸ばしたベンドフォームならば、低音弦に接触した際のノイズをかなり抑える事も可能ですが、人指し指でのベンドやビブラートをかける場合にはこのフォームは使えません。
そうした場合、三弦のベンド/ビブラート方向を下方向(一弦方向)に変えてやると、ノイズの発生を軽減出来るというわけです。
従来通り、左手親指や右手親指の付け根のミュートを活用すれば、よりノイズを減らす事が出来ると思います。
低音弦で下方向への動きは行っているわけですから、慣れてしまえば然程難しい技術でもありません。
流れの中で、どうしてもここは人差し指のベンド/ビブラートになると言う場合に備えて、パッと三弦を下方向に動かせる練習をしておくとノイズの少ない綺麗なベンドをかける事が可能になると思います。
覚えておくと、役に立つ場面が来るかもしれません。

Washburn / RX20

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