ソリッドステートとは、真空管の代わりにトランジスタなどの使った回路の事です。
ギターアンプでは真空管を使ったアンプの事をチューブアンプ。
トランジスタを使った回路のアンプをソリッドステートアンプと言ったりします。
また、プリアンプ部はチューブでパワーアンプ部はソリッドステートと複合タイプのアンプも存在します。
全ての回路に真空管を利用したアンプを特にオールチューブアンプなんて言ったりもします。
一般的に言われているチューブアンプの特性として、温かみのある音、真空管ならではの空気感を持ったドライブサウンドなどと言われ、トランジスタ製品に溢れた現代でも根強い人気を誇っています。
片や、ソリッドステートアンプの方はと言いますと、製造コストの低さから入門用低出力アンプに使われているイメージが強いです。
となると、ソリッドステートアンプは音質的に良くないのか?やはりチューブアンプに総合的に適わないのか?と思ってしまいますが、そんな事もありません。
大出力のハイゲインソリッドステートアンプもちゃんと存在します。
優秀なソリッドステートアンプを製造しているブランドとして「Randall」が挙げられます。

Randall / RG1503HE HEAD
パワーメタルの始祖ともいえるギタリスト「
ダイムバッグ・ダレル」が生前、愛用していた事でも知られるブランドです。
ある意味、ダイムバッグ・ダレルによって其のポテンシャルを証明されたとも言えるソリッドステートアンプ。
後に、多くのハードロック/ヘビーメタル系のギタリストが「Randall」のソリッドステートアンプを使用しました。

Randall / MR15R
15W程度の入門用小型コンボアンプと言えども、ハイゲインソリッドステートアンプの実力、その片鱗を窺う事が出来るというのも「Randall」ならではと言えるのではないかと思います。
ある有名ギタリスト曰く、ソリッドステートの方が(チューブに比べ)より歪むと発言しているのを目にしたことがあります。
強烈なドライブサウンドを信条とするメタル系ギタリストにもてはやされるには、相応の理由が有るようですね。
「チューブ=太い」「ソリッドステート=細い」等という一般的なイメージは、優秀なソリッドステートアンプには当てはまらないと言えるのかもしれません。
結局の所、奏者の求める音がどんな物かによって求めるアンプ方式に違いが出てくるだけで、チューブが良くソリッドステートが劣る等と言う事は無いと言う事だと思います。
近年はアンプシミュレーターの進歩もめざましく、複数のアンプモデルを搭載したマルチエフェクターが登場したり、ギターをパソコンに接続するだけで、様々なアンプモデルを試してみる事可能になりました。

Line6社製品に付属してくるPODFarmというシミュレーターでは、色々なエフェクターやアンプモデルの違いを体感出来たりもします。
先ずはシミュレーターで雰囲気を味わい、自分好みのアンプを探してみるのも面白いと思います。

Randall / NB-15 Nuno Bettencourt Signature Series コンボアンプ

石橋楽器店
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