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 四十代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ちょっとした小技11

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。

 良くギター教則本で書かれていたり、プロギタリストの方が口をそろえて言う「脱力」。

 単純な捉え方をすれば、「無駄な力を入れない」「力まない」と言う事だと思います。


 スポーツを例に取って考えてみると、この「脱力」は運動の中で力を必要とする場面に備え、脱力=筋肉の張りを無くした状態から、瞬間的にパワーを発揮する為に筋肉の緊張状態へと移るという、運動の為の予備動作の意味合いとしても使われます。

 もしくは、力を出している状態でも極度な「力み」を避けた「適切な力」を使って運動を行う状態を指す場合もあります。

 では、ギター演奏における「脱力」の指す意味合いとその重要性について考えてみましょう。


 まずは、予備動作としての脱力。

 ギターパートがお休みの状態から、さあここからギターフレーズが始まるぞという場面。

 普通に考えて、こんな場面でガチガチに力を込めて居る方は居ないと思います。

 皆さん自然と脱力した状態から演奏を始めると思います。

 これは特に意識しなくとも出来うる脱力ですね。


 次に、演奏中の脱力。

 運指やピッキング動作。適度な力を使いつつ、力まないで演奏すると言う事です。

 教則本やプロのギタリストの方が指す「脱力」とは多くの場合こちらを指していると思われます。


 ポイントとなるのは、”適度な力を使いつつ”力まないと言う点です。


 矛盾している様に聞こえますが、この地球の重力下で運動動作を行う以上、筋力が必要なのは言うまでもありません。


 インターネット上の質問サイトにある投稿がありました。

 細かい内容は省きますが、ショートスケールのギターの音を良くしたいといった内容だったと思います。

 投稿者の方が試みた工夫の一つが、弦のゲージを太くするというものでした。

 弦のゲージが上がれば、弦の張力(弦テンション)が上がりますので、張りのある音になるでしょう。

 ところが、投稿者の方は左手が力んでしまうように感じ、止めてしまったようです。


 この投稿を読んで私は、はて?となりました。

 ショートスケールのギターのサウンド改善の為に、ゲージを太くするという対策は的を射ているはずです。

 しかし、投稿者の方は「力んでしまったように感じて」止めてしまった訳ですが、さて本当に力んでしまったのでしょうか?

 ゲージが太くなる事によって弦の張力が上がれば、必然的に押弦の為の「力」がより必要になります。

 今まで弾けていたフレーズを弾いたとしても、同じ力(押弦力)では直ぐに疲労を感じる事となる訳です。

 おそらく、この基本的なパワー不足/筋力不足を「力み」と投稿者の方は感じてしまったのではないでしょうか?

 そして、この筋力不足を「脱力出来ていない」=タブーという風に捉えてしまい、ゲージを太くした分、基礎トレーニングをしなければならないという発想にならなかったものと思われます。

 脱力、脱力と意識するあまり、「基礎筋力不足」を「力み」と錯誤してしまったのではないか?と考えられます。


 ”適度な力を使いつつ”力まないという脱力のポイントに話を戻します。

 つまりは、”適度な力を使いつつ””力まない”という事を考えると、適切な運動動作をする為に最低限の押弦力やピッキング動作の為の筋力は必要で、かつ無駄な力を使わないという事が脱力と表現されているわけです。


 脱力して演奏するのだから、筋力は要らないかと言うとそうではないのです。


 無駄な力を抜く/力まないという動作はある意味「技」として考える事も出来るでしょう。

 基本的な運動の為の筋力、「力」と無駄な力を抜く/力まない「技」。

 「力」+「技」として考えれば、適度な「力」を使いつつ「力まない(技)」という状態が矛盾無く捉えられるかと思います。


 今度は、ギター演奏における「脱力」の重要性という点を考えてみましょう。

 筋力を使い運動動作を行う場合、外部に発揮されるパワーが大きければ大きい程、同時に筋肉には大きく負荷がかかります。

 大きな力を出す運動は、スピードを求められる運動とも考えられます。

 素早い運指。高速カッティング。スピードを得るために大きな力が使われている訳です。

 ここに無駄な力みが加わってしまうと、筋肉への負担は増加する事になってしまい、本来持っている力を出せない状態に陥ってしまいます。

 筋負担の増加は、長く安定した演奏への障害ともなります。

 普段安定して一曲を通して弾ける内容を、あえて力んだ状態で弾いてみれば直ぐに分かるはずです。


 こうして考えれば、脱力が安定した演奏には不可欠であるという事が理解出来ると思います。


 では、実際に教則本で言う所の「脱力」。この「技」をどう訓練すれば良いのか?


 私の経験上、「脱力」を鍛えるには基礎筋力を鍛えるのが一番手っ取り早いと思っています。


 何故、「技」たる「脱力」を鍛えるのに筋力、「力」の方なのか?と疑問に思われるかもしれませんね?


 ここで一つ、プロギタリストなど演奏上手な方に質問してみたとしましょう。

 其のフレーズを弾いている時「力」は入っているか?と。

 多くの場合、質問の内容を単純に捉え「入ってない」と答えが返って来るのではないでしょうか?

 この答えの意味を考えるならば、一つは、脱力的な意味合いでの「力は入っていない」、もう一つは押弦能力(筋力)に余裕がある状態(本人的に力を使っている意識がない)なので「力は入っていない」と答えが返って来ているのではないかと推測出来ます。

 全く同じギターを弾いたとしても、熟練者は、より鍛えられたギター演奏/演奏動作の為の筋力を持っており、なおかつ其の筋力を最大限に活かす為の「技」を持っています。

 ところが、ギターを始めたばかりの初心者では、こうは行きません。

 「技」たる脱力は元より、基本的な押弦能力に必要な筋力も不足している場合が殆どで、力を抜いた演奏(でたらめではなく)というのはほぼ不可能です。

 最低限、運動動作に必要な筋力が無ければ、脱力する余裕などありはしないですし、基礎筋力が不足していれば、幾ら脱力しようが上手い演奏は出来ないのです。

 MAX140キロの投手に力を抜いて150キロの球を投げろと言っている様なものです。


 先ほどのインターネット上の質問の様に、この基礎的な筋力「力」が不足していると、それが「力み」なのか、基礎筋力不足による「疲労」なのか初心者には掴み難い事も考えられます。


 したがって、基礎的な運動能力(筋力)を鍛える事が先ず大切で、熟練者のような筋力に余裕がある状態を作りだすのが先決だと言えるのです。

 当ブログの定番フレーズで取り上げてきました練習メニュー。

 スケール練習等、面白みのあまり無い基礎的なフレーズを良くとりあげてきた理由もここにあります。


 筋力面で余裕が生まれれば、最低限必要な力なのか、余計な力が入っているのかの判別が容易になります。

 其の状態までくれば、後は「技」たる「脱力」を意識するだけで、意外と力まない演奏というのは難しくありません。


 しかし、フレーズによっては相変わらず脱力出来ないなんて場面も出てくるかもしれません。

 最低限必要な筋力などと大まかな言い方をしていますが、ギター演奏に必要な筋力というものは実に多彩です。

 弦を押さえる運動、指を開く運動、手首の回転運動など、さらに細かい動作を加えればギター演奏に必要な筋力と言っても幅広くキリがありません。

 脱力出来ないケースが出るという事は、すなわち其の部分の何処かに自分の弱点たる苦手な運動が潜んでいると言う事だと思います。

 また、この苦手な部分を探し出し、訓練していく事がギター上達への道です。

 さらには、演奏のテンポが上がれば必然的に最低限必要な「力」は増します。

 ここに筋力的な余裕を持とうとすれば、大変な修練になりますし、其の上での脱力というものもより難しくもなります。

 苦手を克服し続けて行く限りない遠い道のりに感じる所ですが、そこがまた楽器演奏の魅力なのかもしれません。


 以前の記事、ストレッチの重要性もまた、「脱力」と共にギター演奏時の運動動作に大きく絡んできます。

 基礎トレーニング、脱力と合わせて是非研究して頂きたいです。





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