Fenderブランドより、新アンプシリーズの発表がありました。
今回の新シリーズは、Fender Champion。
Fender Championというと1949年に発表されたモダンなスチューデントモデルチューブアンプ「Champion 600」を思い浮かべます。
少し前にもリイシュー製品が発売された、可愛らしい見た目のアンプです。

しかし、今回発表された新Championは、全く別の方向性を持つアンプとして生まれ変わる事となりました。

Fender USA / CHAMPION 100
伝統のブラックフェイスを纏った姿。
実にFenderらしさを感じさせてくれるルックスです。
20w、40w、100wと出力の異なる三つのモデルが発表された新Championシリーズ。
何よりの違いは、複数のアンプタイプ・複数のエフェクトを備えたモデリングアンプとして生まれ変わった点です。
Championと名付けられてはいるものの、これはもう別物と言えるアンプです。

Fender USA / CHAMPION 20
20wモデル「Champion 20」と40wモデル「Champion 40」には、12種類のトーンバリエーションを搭載。
Fender '65 DeluxeやTweed BassmanなどのFender名アンプの音色から、60sブリティッシュや2000メタルなど幅広い音色に対応しています。
100wモデル「Champion 100」の方では、実に16種類ものアンプトーンをダイヤル操作一つで呼び出す事が出来ます。
搭載エフェクトもリバーブやモジュレーション系など12種類と多彩。(100wモデルでは16種類)
これ一台で、かなりの音色の作りこみが可能という充実の装備です。
チャンネル数は、20wモデルのみ1チャンネル仕様。40wモデルと100wモデルはクリーンチャンネルとドライブチャンネルを持つ2チャンネル仕様。
2チャンネル仕様である40w・100w両モデルは、フットスイッチに対応。
100wモデルのみ2スピーカー搭載で、またどのモデルもオープンバック仕様になっています。
全てのモデルに、ステレオミニジャックのAUX INが設けられていますから、ミュージックプレーヤーやリズムマシン等を接続し練習に活用する事が出来ます。
コントロール類はオーソドックスな物と言えますが、ちょっと便利なTAPスイッチの存在が特徴的です。
これにより、ディレイタイムやトレモロスピードなどを簡単に操作する事が出来ます。
と、エレキギターとこのアンプさえあれば、大方用は済んでしまうと思われる程の充実装備。
マルチエフェクターの進化も凄まじい勢いを感じますが、こうしたモデリングアンプの機能充実化競争も熾烈を極めている感じがします。
何より、用途や活用範囲を考えての機材選択の幅が広がるのは嬉しいですね。
新しいFender Championシリーズは、3月上旬頃発売予定だそうです。

Fender USA / CHAMPION 40

石橋楽器店
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