近未来的発想で次々と新しい機器を発表し続けるブランドLINE6。
年明けの1月に行われた2014NAMMショーで、次世代アンプとも呼べるような新作ギターアンプを発表しました。

Line6 / AMPLiFi 75
シックな見た目ですが、見かたを変えればその洗練されたデザインは未来的だと感じる事も出来ます。
先ず何より新しい点は、5スピーカー搭載という点でしょう。
今回出力の違う2つのモデルが発表となりましたが、150Wモデルには12インチスピーカー、75Wモデルには8インチのスピーカーが搭載。
どちらのモデルにも、それに加え中域ドライバー2機、高域ドライバー2機の計5スピーカーという設計になっています。
マルチスピーカー構成によるフルレンジサウンドという点がこのアンプ最大の売りな訳ですね。
オーディオ機器等を見れば、ウーハーだのツィーターだの音域特性に合わせた複数のスピーカーを接続するのが当たり前になっていましたが、ギターアンプに関してはスピーカー一発や二発というのが普通でした。
エレキギター自体がモノラル出力なのだからそれで十分だと考える事も出来ますが、ステレオ化されたエフェクトやセッティングの多様化を考えると、何故今までこうした複数スピーカーを持ったギターアンプが無かったのか、逆に不思議なのかもしれません。
モデリング技術に定評のあるLINE6製品ですので、単なるマルチスピーカーのアンプで終わる訳もありません。
本体上部に設置されたコントロールノブは、DRIVE,BASS,MID,TREBLE,FX,REVERB。
ツマミを見れば分かる様に、モデリングエフェクト搭載型のアンプです。
仕様を見ると、アンプ70種以上、エフェクト100種以上、キャビネットモデル20種以上を搭載、最大8エフェクトを同時使用可能と、これでもかと言うくらいの贅沢な音色機能。
タップテンポ機能やチューナー機能までも搭載されています。
しかし、ここまでならマルチスピーカーの高級なモデリングアンプという感じですが、そこはLINE6。更なるアイディアと機能を盛り込んでいます。
多機能モデリングアンプとしては、実にシンプルなコントロール。
操作するには足りないと感じる本機ですが、それも其のはず。

Line6 / AMPLiFi 75
Bluetooth 対応で、対応デバイスからトーンやエフェクトセッティングなど、外部から詳細な設定・コントロールを無線操作可能になっています。
極端な話、本体にコントロールノブを配置する必要など無かったのかもしれませんね。
セッティングデータはデジタル情報ですから、シェア可能。
優秀なセッティングを自身のアンプに取り込む事も簡単です。
外部接続機器として、Line 6 FBV MkIIフット・コントローラーにも対応しています。

LINE6 / FBV SHORTBOARD MkII
ここまで来ると、見かけのシンプルさとは裏腹に、何十台分ものアンプやエフェクトにも匹敵するモンスターマシンとも呼べるアンプです。
驚嘆のマルチスピーカー。新世代アンプ、Line6 AMPLiFi 75/150は、3月下旬頃発売予定だそうです。

Line6 / AMPLiFi 150

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