知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。
皆さん、これからギターを練習するぞ!という時、何かやっている事はありますでしょうか?
いきなりスケール練習から始める方、なんとなく弾き始める方、ギターを手に取る前に軽い準備運動や、ストレッチをやってから練習に入る方、色々な方がいらっしゃると思います。
アーティストがステージに上がる前に、軽い準備運動やストレッチを行っている姿を目にしますよね?
確かに演奏前にこうした準備運動をした方が良いと頭で分かっては居ても、練習前に必ずやっているという方は珍しいのではないかなと思います。
私も若い頃は、準備体操なぞ面倒に感じてしまい、すぐさまスケール練習し始めたりする事が多かったです。
しかし、何の準備体操もせず練習を始めてみると、前日よりも思うように弾けないと感じる事も良く有ります。
それは当然。一日経って、体が硬くなった状態から練習を始めれば、思うように手指が動かないのは当たり前です。
先ずは、簡単なフレーズを弾いていけば、そのうち手指はほぐれると考える事もできますが、直ぐにパッと練習に入れるような準備体操はないものか・・・。
と言うとこれがあるのです。
特にほぐれ難い、ピッキング/コードストロークを行う右手を簡単にほぐす方法があります。
やり方は単純。
ギター練習を始める前に、自分で可能な限りの早いスピードでカッティング動作を行うだけです。
コードを押さえる必要もありません。
全弦ミュートして兎に角早く、全力でカッティング動作をするだけです。
時間にするならば、5秒でも10秒でも、ほんの短時間で構いません。
この準備運動をしてから練習に入るだけで、やるとやらないとではびっくりする位差が出ます。
更に一石二鳥なのは、毎回練習に入る度にこうした全力カッティングをしていると、カッティング動作の安定にも繋がって来るという事です。
一日や二日では効果は感じられないとは思いますが、習慣化する事で徐々にカッティングの軌道安定にも繋がりますし、カッティングスピードの向上にも繋がります。
延いては、余計な力の入っていない柔らかな動きのカッティング動作の訓練にもなるという事です。
全力カッティングなどと書きましたが、くれぐれも無理し過ぎない程度で行うよう注意して下さい。
練習前に腱を痛めてしまっては意味がありません。
自分の体の様子を見ながら、なるべく早いカッティング動作を心がける事が必要です。
初心者の方は、なるべく早くカッティング動作を行おうとしても上手く行かないかもしれません。
カッティング動作の練習が不足した状態では、カッティングの軌道も安定せず、上手く弦を弾く事もままならないと思われます。
素早くカッティングを行おうとするあまり、1弦を引っ掛けて切ってしまう様な事があっては元も子も無いです。
こうした場合には、エアギターで構いません。
ふざけている様に聞こえますが、実際に弦を弾かなくとも、なるべく早くカッティング動作を行うつもりで手を動かせば、実際に弦を弾くのと同様右手はほぐれます。
ある程度安定した動きが出来るようになってから実際に弦を弾く動作へ進めば問題無いです。
恐る恐るカッティング動作を練習するよりも、余程短期間でカッティング動作を安定させる事が出来ると思います。
プロの方の美しいフィンガリングやコードストロークを真似る事も大切ですが、形ばかりに囚われ基礎的な運動能力がなかなか向上しないのでは本末転倒です。
兎に角自分の体を動かす事で、先ずは動作の為に必要な基礎筋力を鍛えるという事も上達の一手段だと思います。

Kramer / Pariah Pewter with Grey Flames

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