安ギター界(?)で、その低価格、高品質で屈指の存在として知られるブランド、Bacchus。
廉価ギターのみならず、国産・ハンドメイドの高級品まで幅広く扱うギターブランドです。
そんなBacchusブランドが昨年末に発表し、今年に入っても順次新作が発売されて行っているという注目のシリーズが「BACCHUS Mango Wood Series」です。

シリーズ名が示す様に、ボディ材として「マンゴー」の木を使用したギターです。
そう、あの黄色い南国果実、マンゴーの実をつける木が使われています。
説明によると、マンゴー材はコリーナやマホガニーに近い材だそうで、中高音域に特徴のあるコリーナやマホガニーに比べ、やや低音域よりの音響特性を見せるそうです。
このマンゴー材。木材としての見た目もなかなかで、それを活かした製品に仕上げられている様に感じます。
「BACCHUS Mango Wood Series」の生産地は、フィリピン。
”BACCHUS”ブランド以外にも ”HEADWAY”や”momose”で有名なギター製造メーカー、株式会社ディバイザーの現地工場で生産されています。
「海外工場でどこまで国内工場と同じ事が出来るか」というテーマを掲げ、現地にマスタービルダーを派遣。
直接指導・監督の下、作り出されているそうです。
現地有名産業であるマンゴーと其の老木の利用というのは、こうした背景から産まれたものなのかもしれません。

Mango Wood Seriesでは、その見た目/木目を活かした機種が製造される事になり、GIBSON社製品の往年の姿を再現した様なモデルがラインナップされています。
フライングVやエクスプローラー。クラシカルなデザインと木目との相性はばっちりで、価格以上の高級感すら感じます。

クラシカルなデザインに、この木目を活かしたナチュラルフィニッシュ。
唯、マンゴー材を使ってギターを作りましたでは終わらない、”BACCHUS”ブランドとしてのセンスの良さを感じずには居られませんね。
他にも、レスポールJRやSGもラインナップに加えられていて、今後マンゴーシリーズが広がりをみせるのかどうか、ちょっと気になるシリーズであります。
ここまで来たら、GIBSON/Epiphone以外は殆ど見かけない、モダーンタイプのモデルも作って欲しいくらいだなんて、勝手に考えてしまう程です。


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