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50代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ギタリストのお勉強21

 ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その21。

 教会旋法の各モードの違いやAVOIDノートについて一通り見てきた所で、短調(マイナーキー)における教会旋法のアプローチについて考えて行きたいと思います。


 長調(メジャーキー)において、始まりのⅠ度はIonian。

 ハ長調(Cメジャー)であるならば、C Ionian。

 続くⅡ度はDorian(同じくハ長調であるならばD Dorian)と順に続いて行く訳ですが、さて、短調の場合にはどうなるでしょう?

 以前、ギタリストのお勉強2でも取り上げましたが、ハ長調音階(Cメジャースケール)、一般的なドレミファソラシドのスタート地点を変え、ラシドレミファソラとすると自然短音階(ナチュラルマイナースケール)になるわけです。(この場合ですと、Aマイナー/イ短調という事になります。)

 先ずは、このハ長調と平行調の関係にあるイ短調、Aナチュラルマイナースケールを例に考えてみましょう。

 AナチュラルマイナースケールのⅠ度はAですので、ここに教会旋法のモードを当てはめるとA Ionianか?というとそうではありません。

 ここは単純に、A Aeorianからスタートになります。

 音階の音列を見れば、至極当たり前の話なのですが、短調の場合Ⅰ度はAeoriaモードになります。


 つまりは、長調においてⅠ度はIonianですが、”長調の六番目の音”を主音として見る短調においては、六番目に来るモードAeorianがⅠ度となるわけです。

 長調の場合は、Ionian→Dorian→Phrygian→Lydian→Mixo-lydian→Aeorian→Locrian。

 短調の場合は、Aeorian→Locrian→Ionian→Dorian→Phrygian→Lydian→Mixo-lydianという並びになります。


 イ短調(Aナチュラルマイナー)のコード進行を例に考えてみると、例えばこんなコード進行が有った場合。

TAB120.jpg

 この場合、ⅠであるAmやAm7コードには、A Aeorian。ⅣであるDmコードには、D Dorianモードを使いフレーズを考えて行けば良いという事になります。


 しかし、自然短音階だけを考えるならばこれでよいのですが、ギタリストのお勉強9で取りあげたように、自然短音階上に構成されるダイアトニックコードにはドミナントセブンスが存在せず、ドミナントモーションが起こせません。

 従って、多くの楽曲で和声短音階(ハーモニックマイナースケール)が利用されている訳ですが、其の場合、教会旋法のモードを当てはめるのに問題が出てきます。

TAB121.jpg

 Aハーモニックマイナーを想定したコード進行だと考えて下さい。

 ⅠであるAmからⅣであるDmへ。そこからドミナントモーションへと入る為のⅤ7、E7へと移行しこの後Ⅰへ戻りドミナントモーションを起こそうというコード進行です。

 マイナーキーですのでⅠはAeorian。最初のAmコードにはA Aeorianを当てはめ、次のDmにはD Dorianを当てはめるのは同様です、さて問題はE7なのですが、E Prygianで良いのでしょうか?

 TAB122.jpg

 E7コードをわかり易く転回し基本形に戻したものと、E Phrygiaモードの比較図です。

 前回、見たようにPhrygianのAVOIDノートは、2ndと6th。(前回は、C Phrygianとして見ましたが、これはキーが変わっても変わりありません)

 ところが、E7コードの上に乗るとなると、ドミナントモーションを起こすべく和声短音階に取り入れられた音「G♯」音とE PhrygianのG音、A音が半音関係に位置する事になります。

 隣接する音にはAVOIDノートもありますし、これではちょっと具合が悪いです。

 従ってこの場合、E7の部分に当てはめるのはE Phrygianでは無いという事になります。


 ならばどうすれば良いのかと言うと、和声短音階上に形成されるスケールや便宜上創作されたスケール、”ドミナントモーション時に使えるスケール”というものが必要となって来ます。


 次回は、”ドミナントモーション時に使えるスケール”を見て行こうと思います。

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