今や其のデザインが、コンパクトエフェクターの一つの形態にもなっているMXRコンパクトエフェクター。
コンパクトエフェクターの歴史を考える上で欠かせない、名エフェクターシリーズと言える製品です。

MXR / M-104 DISTORTION +
堅牢なダイキャストボディにシンプルなコントロールノブ。
何よりもそれらがコンパクトにまとめられている事が特徴的です。
そもそも、MXRコンパクトエフェクター登場以前のエフェクターは、大型の物が大半であり、アルミの弁当箱にコントロールノブがいくつもくっついた様な製品が普通でした。
そんな大型のエフェクターを驚くほどコンパクト化することで人気を獲得したのがMXR製品です。
小型で持ち運びしやすく、シンプルコントロールでセッティングも容易。
ダイキャストボディと機械式フットスイッチの耐久性も抜群でした。
当時としては、革新的な製品であり、人気商品となった事もうなずけます。
もちろん、音質的な面でも数々のアーティストに認められたそのクォリティ。
コンプレッサーの名品として語り継がれるMXR Dyna Compなどはその代表です。

MXR / M-102 DYNA COMP
レギュラーラインナップとしての歪み系やモジュレーション以外にも、アーティストシグネイチャーモデルも発売されています。
ジミ・ヘンドリックス、ダイムバッグ・ダレル、エドワード・ヴァンヘイレン、スラッシュ、ザック・ワイルド。
これらアーティストモデルに名を連ねるギタリスト達は、いずれも時代を牽引した錚々たるメンバーです。

MXR / ZW-44 WILD OVERDRIVE
しかし、売れる製品が世に出回れば、後発メーカーはそれ以上の製品を造ろうとするものです。
電池交換のわずらわしさを軽減し、堅牢さを維持しつつも、フットスイッチの操作性を向上させようとします。
これらMXRコンパクトエフェクターの弱点とも言える部分を改良し、人気製品となったのが、
BOSSコンパクトエフェクターシリーズだったりもします。
時代が流れても、発売当初と変わらぬ姿で作り続けられているMXRコンパクトエフェクター。
今日日定番とも言える其のサイズを、40年も昔に世に出した事実には、唯々驚くばかりです。
デジタル化技術が進み、便利になった現代に有っても尚、何処か魅力を感じさせる名エフェクターだと思います。

MXR / M-133 MICRO AMP

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