今回の定番フレーズは、前回出てきた和声短音階のポジションを利用した運指練習フレーズです。

前回出てきた、和声短音階のポジション。
今回使うのは、赤で囲ったこの辺りです。
図に示した部分を追って行くだけなのですが、ここでルールを一つ。

4フレットは人指し指、5フレットは中指、6フレットは薬指、7フレットは小指とそれぞれ押さえる指を決めます。
フレット移動はなしです。

同じ和声短音階を弾くにしても、上記図の様なポジションの方が弾き易いのは確かです。
同じ音程を弾く場合にも、ポジションを変える事で難易度を変えられるギターの利点でもあります。
しかし、ここはあえて弾き難いであろう運指を練習し、フィンガリング技術向上を目指そうというのが今回の目論みです。

四弦7フレットからスタート。
四弦7フレットはA音ですので、ここから順に追って行けば、A ハーモニックマイナースケールという事になります。

1オクターブ上のA音(一弦5フレット)まで辿りついたら今度は下降。
四弦7フレットまで戻って行くだけです。
初めに定めたルール通り、各指のフレット配置を堅持することで、簡単な様でもやや難解な運指になるかと思います。
薬指や小指の負担も大きく、初心の方はなかなか上手く行かないかもしれません。
ですが、繰り返し練習する事で必ずやスムーズに弾ける様になって行きますので、あせらずじっくり取り組んでみて下さい。
丹念に運指練習を重ねたつもりでも、意外と苦手な運指パターンというものは発見出来るものです。
苦手な運指パターンを発見出来れば、それはフィンガリング上達への一歩を発見出来たと言う事に他なりません。
(当然、苦手を発見しただけでは駄目です。その苦手をまた丹念に練習するのが大切です)
苦手なパターンを練習すると、すぐに手指が痛くなったり、指がつりそうになったり、と多少ストレスを感じるモノであったりしますが、短時間で上達に必要な負荷を与えられる練習素材と考えると、そんなストレスも軽減するかと思います。
苦手な運指パターンの発見は、ギター上達へと向かう宝の地図を発見したようなものだと思います。
発見出来たらこれ幸い。是非じっくりと取り組んでみて下さい。

BOSS / DS-1X Distortion

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