オーバードライブエフェクトの歴史的名品「
Ibanez TS-808 TUBE SCREAMER」発売より今年で35年。
それを記念して製作された新型TUBE SCREAMERがNAMM SHOW 2014の場で発表され話題となりました。
いよいよ其の新型、Ibanez TS-808DX TUBE SCREAMERがお目見えです。

Ibanez / TS808DX TUBESCREAMER
どっしりとした筐体に2ストンプスイッチ搭載のこの新型。
定番のTUBESCREAMER回路と共に、ブースター回路を搭載する形でのデビューとなりました。
オーバードライブとブースターは、単体でも組み合わせても使用可能。
レベル、トーン、歪みの両を変化させるオーバードライブとゲインコントロールの為のブースト、四つのコントロールノブを搭載。
更に活用の幅を広げるミニスイッチの存在が秀逸で、Pre/Postモードを切り替える事が可能になっています。
このスイッチは、ブースター回路の挟まる位置を変化させるもので、Pre側ではブースター回路がTUBESCREAMER回路の前に、Post側ではTUBESCREAMER回路の後にブースター回路が挟まる形になります。
これにより、信号をブーストした上で歪ませるか、歪ませた音色をブーストさせるかのコントロールが可能で、より細かいサウンドメイクが可能になります。
本機には、9V/18V Switchが搭載されており、内部動作電圧を9Vから18Vへ昇圧する事が可能になっています。
18Vで稼動させることにより、動作安定性の向上が見込める仕組みとなっております。
さて、この新型TUBESCREAMER。
デザイン的なモノが、以前より発売されているTS808最上位機種、ハンドワイヤード製品のTS808HWと似た雰囲気です。

Ibanez / TS808HW
厳選されたパーツを使用し、ハンドワイヤリングにより生産されているTS808HWは、定価50,000円ほどする高級品。
それと似たデザインの新型Ibanez TS-808DXもさぞお高いのではないかと心配にもなってしまいますが、今回の新型はこれ程の機能を持ち合わせていながらも、定価30,000円(税抜き)、実売価格25,000円程度と価格が抑えられています。
¥25,000というと、エフェクターとしては高級製品と感じる所ですが、TS808HWと比べてしまうとやけにリーズナブルに感じてしまうのが怖い所です。
Ibanezさんも上手い具合に価格設定をしてくるものですね。
小型、コンパクト化が進むエフェクターですが、TS-808DXのように存在感のあるBOX型という製品は、相変わらず魅力的に映る物です。
なにより、本体中央に鎮座する「TUBESCREAMER」というブランドがこの製品のもつパワーを何倍にも増幅しているようにも感じます。
ブースター回路搭載のTUBESCREAMER、TS-808DX。
今、注目の新製品の一つです。

Ibanez / JEMINI -Steve Vai Signature Distortion Pedal

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