ギター練習に役立ちそうな定番フレーズ41回目。
前回は、和声短音階のポジションを利用し練習フレーズとしましたが、「長音階だの自然短音階だのスケールを覚えて行くのが大変。そこでまた和声短音階なんて・・・」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は、和声短音階の中で、もっとも憶え易いであろう”形”に注目して練習フレーズとして考えてみたいと思います。

前回と同じ、和声短音階の指版ポジションです。
其の中から、赤線で囲った部分が今回利用するポジションになります。

赤線で区切った部分を抜き出すと、上記図のようになります。
最低音は、六弦4フレットG♯音ですが、其の隣の六弦5フレットをルートとみなし、Aハーモニックマイナースケールと言う事になります。
今まで取りあげたポジションは、どれもなるべく狭いフレット間でのスケーリングでしたが、今回の場合フレットを広く使うポジションになります。
ここで注目していただきたいのは、その”形”。
六弦+五弦、四弦+三弦、二弦+一弦と弦二本づつに分解してみると、それぞれ同じ”形”になります。

図示してみると上記の様な形。
この形が、フレット移動を加え三回繰り返されているだけです。
この形だけなら、すぐにでも覚えてしまえるのではないでしょうか?
但し、上記図であれば六弦部分は5フレットに渡る運指となりますので、ワイドストレッチをして演奏するか、もしくは、”人差し指→人指し指→薬指→小指”か”人差し指→中指→小指→小指”という少しスライドさせる様な感覚の運指が必要となります。
慣れない間は少々混乱するかもしれませんが、フレットを幅広く使う場合には良く出てくるパターンでありますので、根気良く練習してみてください。


後はこのポジションに従って、順に弾いて行くなど、スケール練習として取り組んでみてください。
前述の”形”が把握し易いだけに、すぐに全体を覚えてしまえると思います。
順に弾いて行き、一弦13フレットまで到達したら、そこからまた下降。
この、和声短音階のポジショニングは、分かり易いその”形”から早弾きギタリストが良く利用しているスケーリングでもあります。
フレットを幅広く使うというのは、最初なかなか大変に感じるとは思いますが、形が単純なだけに修練次第で弾き易いポジションにして行く事が可能であると思います。
ついでに、和声短音階の五番目の音を主音とみると、
H.P.5(ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ)というスケールになります。(詳しくは、ギタリストのお勉強、
教会旋法の項へ)

先ほどのポジションで考えるならば、五弦7フレットE音からスタート、上記図のようなポジションにすると、E H.P.5スケールと言う事になります。(E H.P.5≠E ハーモニックマイナースケールである点に注意)

Fender Japan / TL62B QT TRB

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