一口にエレキギターサウンドなどと申しましても、時代と共に移り変わって行くものでありまして、それは単にイクイップメントの進化であるとも考えられる部分でもありますが、世の中の流行廃りに影響を受けながら、実にさまざまなエレキギターサウンドとして姿を変えて来た訳であります。
時に、決して現代的とは言えない泥臭いエレキギターそのものなんてサウンドが、ハイゲインで煌びやかなサウンド全盛の今日にあっても非常に魅力的に感じる事もあるから不思議なものです。
それは唯、私が古い時代の音楽を聴く機会が多かったから、そう感じるだけなのかもしれませんが。
小型デジタル化や万能化が進むエフェクター。
しかし、全くの新しいエフェクトというのは珍しく、歴史的名機のブラッシュアップや焼き直しと言った製品が大半を占めます。
このエフェクターリビルドの過程において、往年の名機の弱点を補うべく現代的な技術が投入され、現代的趣向に合わせた味付けが加えられるパターンが一つ。
一方で、弱点克服の為に現代的な技術は導入しながらも、往年のサウンドを大切にする事を主眼に置いた製品が作られるケースもあるわけです。
ちょっと気になるエフェクターブランド「XOTIC(エキゾチック)」は、完全に後者の思想を持つブランドであると考えられます。
「XOTIC」は、アメリカ、ロサンゼルス郊外に居を構えるギター工房。
2002年よりエフェクター製品の開発も行うようになりました。

Xotic / SL Drive
Xotic「SL Drive」は、Marshall 1959 SuperLeadを目標に作られたオーバードライブペダルです。
大きな二つのつまみTONEとDrive、それに小さなVolumeコントロールの計3コントロール。
アンプライクで自然なレスポンスを得られる様設計されています。
実にコンパクト設計なこのペダル。
9VDCから18VDCアダプターによる電源供給に加え、9V乾電池も使用可能。

Xotic / SL Drive
中身はもうきっちきちです。
電池交換はスクリュー止めの裏蓋を外すことによって可能。
ワンタッチでバッテリー交換というわけには行きませんが、ここまでのコンパクトペダルに無粋な事を言うのは止めておきましょう。
小型でシンプルに見える「SL Drive」ですが、乾電池横に設定されたディップスイッチにより、Super LeadモードやSuper Bass、Super Lead+Hi/Mid Cutなど全六種類の動作セッティングが可能です。
可変コントロールによるセッティングだけでなく、モード設定も可能という事で、実に幅広い音色表現が可能なペダルであります。
こんな小さなストンプペダル一つで、これほど魅力的なサウンドが出せるのには驚きの一言です。
ギター然としたサウンドに惚れ惚れします。
先日、
MXRブランドの新作エフェクターの記事で、往年の名機「ECHOPLEX」について少し触れましたが、XOTICブランドからも「ECHOPLEX」を再現したプリアンプ・ブースターが発売されています。

XOTIC / EP BOOSTER
ICを使用せず、FET(電界効果トランジスタ)とトランジスタでの設計。
内部ディップスイッチにより、3種類の動作モードをセッティング可能。
こちらも、シンプルでいて魅力的な、古き良き時代のサウンドを大切にする「XOTIC」ブランドならではの製品かと思われます。

XOTIC / Robotalk 2

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