つい先日、伝説のエフェクター「UNIVIBE」を 新型「
Nuvibe」としてリニューアル・復刻したKORGブランドですが、これまた歴史的名品とも呼べるエフェクターの新型が発売される事になりました。
1982年の登場以来、世界中のミュージシャンに愛用されたフルサイズラックエフェクト「SDD-3000」。
このKORGブランドの名ディレイユニットがペダルエフェクトとしてリニューアルされ、デビューする事となりました。

KORG / SDD-3000 PEDAL プログラマブル ディレイ
2014年7月13日発売予定、KORG SDD-3000 PEDAL プログラマブルディレイです。
単体ディレイユニットでありながらも、実に詳細なコントロールを持ったこのペダル。
その威容たるや、一目でプロユースの作り込みに対応した製品である事が分かります。
SDD-3000 PEDALは、タップスイッチと兼用のバンクセレクトスイッチ二つにA/Bスイッチを搭載した計四つのフットスイッチを持つフロアペダルとしてリリースされます。
ここで一旦、1982年に発売されたラックエフェクト「SDD-3000」を振り返ってみましょう。
元祖「SDD-3000」は、9種類のエフェクトメモリーを持つデジタルディレイユニット。
三角波、矩形波、ランダム、エンベロープと4種類の変調回路を持ち、コーラスやフランジャー、ピッチベンドやダブリングなどのモジュレーションエフェクトを併せ持った機種でした。

評価の高かったプリアンプ部は、ディレイユニットとしてではなくプリアンプとして使用される事もあった程です。
その表現豊かで独特な音色は、「SDD-1000」や「SDD-2000」などの後継機種へと受け継がれていく事となります。

KORG / SDD-3000 PEDAL プログラマブル ディレイ
今回登場のSDD-3000 PEDALでは、名機SDD-3000のサウンドキャラクターを決定づけたと言えるプリアンプ部、その回路を忠実に再現。
5種類のモジュレーション波形を選択可能になりました。
コーラス、ビブラート、ダブリング、ドップラー効果等多彩な表現に対応。2つのタイプの中間波形を作り出すこともでき、複雑で特殊なモジュレーション効果を得る事も可能です。

KORG / SDD-3000 PEDAL プログラマブル ディレイ
用意されたディレイタイプは、オリジナルのSDD-3000ディレイを始め全8種類。
アナログ・ディレイ・モデリングやテープエコー、パンニングディレイなど多彩です。
これらは、1msecから最大4000msecのロング・ディレイまで、元祖「SDD-3000」を凌ぐディレイタイムを誇ります。
全80プログラム(40バンク×2チャンネル)と大容量な点もまさに最新型機器といったスペックです。

KORG / SDD-3000 PEDAL プログラマブル ディレイ
インプット・アウトプット共にモノ/ステレオ両対応、オプションのフット・コントローラーにも対応し、エフェクトのパラメーターを複数同時に操作する事も出来ます。
MIDI端子も装備する本器。今回新たな機能として外部機器からのプログラムチェンジなどにも対応しています。
フロアペダルサイズに凝縮された伝説的ディレイユニット。
新たに追加された機能や細かな作り込みの数々は、想像力を掻き立たせ、新たな可能性を示す未来を予感させます。
伝説を越えて、現時点で最強のディレイユニットの一つとして数えられるエフェクターに間違いないでしょう。

KORG / SDD-3000 PEDAL プログラマブル ディレイ

石橋楽器店
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