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50代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ちょっとした小技21-1

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。

 今回は少し趣向を変えまして”マルチエフェクターの選び方”についての小技(?)というテーマで進めて行きたいと思います。




【純正アダプターセット】BOSS / ME-80 マルチエフェクター


 ”内蔵エフェクト○○種類!”なんていう触れ込みを良く見かけるマルチエフェクター。

 基本的なエフェクトはもちろんの事、最近では少々マニアックな珍しいエフェクトまで、様々なエフェクターが搭載された製品が出回っています。

 内蔵エフェクト数だけでなく、機能や価格で実に数多くのマルチエフェクターが発売されている今日、旧来品も含めると今やその数は膨大であると言えます。

 そんな膨大な機種の中から、自分に合った一台を探す事になるわけですが、製品価格が高い高級な機種の方が良いものだというのは何となく分かるけど、果たして実際に何が違うのか?という疑問も当然のようにわくものなのではないでしょうか?


 マルチエフェクター選びの先ずその前に、単体エフェクターかマルチエフェクターか?なんて言う選択肢が考えられると思います。
 
 単体エフェクターを複数使ってセッティングする場合。




BOSS ボス / OD-1X Over Drive 《ピックと9V電池プレゼント:80910》


 歪み系・モジュレーション系・残響系・他、それぞれ一台一台を自分の気に入ったブランド/機種でセットアップ出来るという利点があります。

 一台一台が該当エフェクトの専用機種(一部複合エフェクト型もありますが)という事で、音色キャラクターに個性があったり、一つ一つのエフェクトパラメーター(エフェクトのかかり具合)を詳細に設定する事が可能です。

 ちょっと聞いたくらいでは判別付かないような微細なエフェクト設定まで可能になります。

 単体製品の組み合わせという事は、ある一つのエフェクトペダルが気に入らなくとも、それだけ入れ替えるという事も出来るという事です。

 音色作り込みやセッティングに自由度が高いと言えるでしょう。


 しかし、マイナス面もあります。

 まず、個別に複数のエフェクターを用意しようとすると、結構な出費になってしまう事。

 廉価製品で揃えると言う手もありますが、気に入った高級機種で揃えようとすればかなりの額になってしまいます。

 個別のエフェクターを複数繋ぐという事は、それらエフェクターの間にパッチケーブルが必要になります。

 当然、パッチケーブルの分だけノイズを拾い易く、音質劣化を起こし易くなっている状態と言えます。

 これは、高品質なパッチケーブルを使用したり、特殊なプラグ(ケーブル部を極限まで短くしたプラグとプラグが隣り合わせになったような製品)を使う事によってある程度回避は出来ますが、ここでもまたコストがかかる事になります。

 次に、電源の問題。

 多くのコンパクトエフェクターが9V乾電池駆動に対応していますが、複数のエフェクターの乾電池を完璧に管理しようとするとこれがなかなか大変です。

 そうなると、パワーサプライの様な電源供給機器に頼る事になるわけですが、ここでもまたコストがかかります。




Custom Audio Japan (CAJ) / AC/DC Station III with AC Adaptor


 更に、演奏する場面に合わせて複数の音色を使いたいような場合、音色のバリエーションの分だけコンパクトエフェクターが必要になる場合もあったり、スイッチャーを導入したりする必要もでて来ます。

 こうなってくると、足元だけでかなり大がかりなシステムが必要になり、そこにかかるコストも増えていく事になります。

 こうした音作りや機材セッティングにも楽しみがあると言えばそうなのですが、セッティングをばらしたり組みなおしたりというのもなかなか大変にもなってきます。

 その点、マルチエフェクターはパッチコントロールで複数の音色を使い分けたり出来ますし、多くの場合、電源もアダプターひとつで十分。パッチケーブルもほとんど必要ありません。

 設置作業やセッティングの組み換えも容易で、非常に便利な機器だと考えられます。


 シンプルなセッティング、電源管理の容易さ、複数の音色をコントロール可能という簡便さ、そして、一台で多くのエフェクトを扱えるという価格的優位性。まさにいい事づくめの様に感じるマルチエフェクター。

 さて、ここからが本題となります。

 これ程便利なマルチエフェクター。音色セッティングの自由度という点ではどうなのでしょうか?


zoom.jpg

 こちら、私所有のZoom 505 GUITARと言うマルチエフェクター。

 1996年発売ですから、今から20程前に発売の製品です。

 今や骨董品の様な製品ですが、24種類のエフェクトを搭載し、6バンク24パッチ記憶可能。

 コンプレッサー系から複数の歪み系、アンプシミュレーター、ノイズゲート、モジュレーション系、ディレイ/リバーブを内蔵し”マルチ”エフェクターと名乗るには十分な内容。

 現行製品に比べれば見劣りするとは言え、十分実用に耐えうるスペックにも見えます。

 しかしそこは20年ほど前のマルチエフェクター。音色セッティングの自由度という観点で見ると、自由度は低いと言わざるを得ません。

 高級機種にみられるエフェクト接続順を任意に設定できる機能。もちろんそんな機能は505 GUITARには無く、最大同時使用可能エフェクト数9と言っても、同じカテゴリーに属するエフェクトの同時使用は出来ません。

 たとえば、コーラスとフランジャーを同時に使用すると言った事は出来ない訳です。

 更に、音色セッティングの自由度が低いと言わざるを得ない一番大きな理由として、各エフェクトのセッティングがパラメーターセッティングでは無く、プリセット選択方式であるという事があげられます。

 これはどういうことかと言うと、任意に作成しようとするエフェクトパッチにコーラスエフェクトを組み込みたいと言う場合。

CHOPRE.jpg


 プリセット選択方式の機種では、組み込みたいコーラスエフェクトのプリセットパターンを選択する事になります。

 505 GUITARの場合、あらかじめ用意された9つのパターンの中から、どれか一つのコーラス(かかり具合)を選択するだけです。

 選択するプリセットパターンは固定で、パラメーターを微調整する事は出来ない訳です。

 イコライザー等も予め作られた規定のプリセットを選択する方式です。

 (GAIN量とアウトプットレベルは30段階で調整可能です。)


 20年前の製品だからこういった仕様なのかというとそうでもなく、現行製品でもこのプリセットパターン選択方式はみられます。

 各エフェクターブランドのマルチエフェクター製品の内、入門用やスタンダードモデルとされる比較的廉価なマルチエフェクターで、このプリセットパターン選択方式が多く採用されています。


 後編へつづく。





ZOOM ズーム / G3 Version 2.0 ギター用 マルチエフェクター




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