90年代半ばに登場したモダンファズの名機「FUZZ FACTORY」。

Z-VEX / FUZZ FACTORY
古臭いイメージのあった”FUZZ”エフェクトの概念を打ち破るこの名機を産み出したブランドが「Z.Vex(ジーべックス)」です。
アメリカミネソタ州にある「Z.Vex Fuzz Factory」は、ブランドネームにもなっている同州出身のZachary Vex氏によって産み出されました。
ミュージシャンやエンジニアとしても活躍した経歴のあるVex氏は、その経験を活かしたエフェクター製作で、数多くの有名ミュージシャンの支持を集める製品を生み出すことに成功しました。
Z-Vexブランドのエフェクターは、よくある製品と違い横型。
カラフルでポップなアートワークが施されているストンプペダルが有名です。
そんなZ.Vexの新作は、縦型。今まで以上のコンパクトサイズとなってリリースされました。

Z VEX / Channel 2 ブースター
先ず一つ目の新作は、Z.VEX Channel 2ブースター。
Z.VEXブランドブースターの代表機種「Super Hard-on」に続く新作ブースターです。
マスターボリュームとゲインコントロールを持つ本機。
クリアな音色から自然な歪みまでをコントロールでき、且つボリュームアップを実現可能なエフェクターです。
・・・ブースターですから当たり前ですね。
しかしそこは、Z.VEXブランドの品と言う事で、クオリティへの期待も出来ますし、小型サイズになったという点もありがたいです。
コンパクト化されたと言う事で仕方の無い部分ではありますが、電池駆動には対応していません。
最近、こうした小型ブースター製品が各社から続々と発売されています。
ちょっとしたコンパクトサイズブースターブームと言った感じです。
其の中から気に入った一台を見つけるというのもなかなか大変なのですが、このZ.VEXの新型も候補の一つとして上がるような製品であると思います。
もう一つの新作は、FUZZ。

Z VEX / FUZZOLO ファズ
こちらもコンパクトサイズのZ.Vex FAZZ。「FAZZOLO」。
こちらは、ボリュームとPulse Widthの2コントロール。
Pulse Widthコントロールにより波形をコントロールし、ワイドな揺れから潰れた音まで多彩なサウンドに対応しています。
Z.Vex FAZZ FACTORYがそうであった様に、Z.Vex製品というと昔ながらのゲルマニウムトランジスタを使用というイメージがあったのですが、この新型ではシリコントランジスタを使用。
以前、Zachary Vex氏は其のインタビューの中で「シリコンも試してみたが良い結果が出ていない」と仰っていた事があります。
そう考えるとこの新型は、更に研究を重ねた結果生まれた、Vex氏納得のシリコントランジスタFAZZなのだと考える事が出来ます。
コンパクトサイズとなってリリースされたZ.Vexの新シリーズ。
これから継続的に新作がリリースされていくのか気になる所であります。
Z.Vex製品の特徴的なポップなイラスト。
最近の製品では、シルクスクリーンのプリントになってきているようですが、本来はハンドビルド・手書きによるペイントという製品でした。
一、電子部品の集合体であるエフェクターですが、こうした人間の手が加わっている感じがするZ.Vex製品は、何か特別な感じがして良いものです。
将来的には、手書きペイント製品がビンテージとして珍重される時代が来るのかもしれません。

Z-VEX / SUPER HARD-ON VE/SE ブースター

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