ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ50回目。
今回は、一旦右手ピッキング動作の事は完全に忘れて、左手運指強化を目的とした練習メニューです。
毎度のことながら、こうした課題はあまり面白味のない練習と言えますが、やるとやらないとでは大違い。上達を実感し易い練習課題だと思いますので是非チャレンジして頂きたいものです。
先ずは、以前も取り上げた事のあるようなクロマチックなフレーズ。

但し今回は、ピッキング致しません。
初手から全てハンマリングオンで弾き続けます。
これを六弦から一弦まで順に行います。
最初はゆっくりしたテンポからで構いません。
但し、この位で良いだろうではなく、なるべく正しく音が鳴る様に、スムーズにテンポ良く音を鳴らせる様に意識しながら取り組む事が大切です。
次は逆フレーズ。一弦から六弦までプリングオフで同様に。

初心者の方は特に、例えゆっくりとしたテンポでも随分難儀する課題かもしれません。
しかし、継続は力なり。根気よく取り組んでいれば、少しずつ出来る様になってきます。
こうして、六弦から一弦までハンマリングやプリングを行って行くと、○弦がどうも苦手等、苦手な弦が見つかるかもしれません。
その場合、その苦手な弦だけを繰り返しハンマリング/プリングしてみると良いと思います。
ところで、上記の様なクロマチックフレーズはまだ攻略しやすい方だと思うのです。
以前、
薬指を鍛えようという記事を書いた事があります。
日常生活であまり活躍の機会の無い”薬指”は運動能力が低いのが普通であると思います。
”隣り合ったフレット”を”順に”押さえて行くクロマチックフレーズならどうにか弾けても、一見より簡単そうに見える次のようなフレーズ/運指の方が難しく感じたりもするものです。


やはりこれは、薬指の鍛錬不足がその原因である事が多く、他の指との分離不足であったり筋力・柔軟性が不足しているため、薬指はもとより他の指の動きまでも阻害してしまっている傾向にあると思われます。
そういった薬指の鍛錬不足状態ですと、いくら頭の中で情感豊かに演奏しようと思っても上手く指は応答してくれず、逆に機械的に、ジャストビートで演奏しようとしてもこれも叶いません。
しっかりと練習しない限りは、思いもよらぬおかしなリズムを刻んだりしてしまうのが当たり前なのだと思います。
従って、ギター演奏に良く出てくるこうした3本の指の動き。これも丹念に練習する必要があると思います。
上記に加え、逆方向の運指(プリング)もお忘れなく。
スムーズに澱みなく、なるべく早いテンポで等、目標を持って練習すると終わりが見えない程の奥深い練習課題であります。
地味な課題ではありますが、上達に欠かせない鍛錬の一つであると思います。

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