今回は、ちょっと変わったブディックペダルブランドの製品がイシバシ楽器店さんに入荷していましたので、それを取り上げてみたいと思います。
そのブランドとは、「Manlay Sound(マンライサウンド)」。
スペインで活躍するギタリスト「Roman Gil」氏が主催する高級ハンドメイドエフェクターブランドです。
世界には、高級ブティックペダルブランド数あれど、Manlay Soundが得意とするのは歪み系エフェクトのクラシックFUZZエフェクト。

その中でも元祖、クラシックと呼ばれる「Tone Bender」や「Fuzz Face」と言った往年の銘機を現代に蘇らせる事で評価を得ているブランドです。

Manlay Sound / 66 Bender【ファズ】
Manlay Sound 「66 Bender」の元になっているのは、改良されたTone Bender(俗に言うTone Bender MK1.5)。
Fuzz FaceとVox Tone Benderにインスパイアされたサーキットを採用しています。
(元々、Fuzz FaceとVox Tone Benderは同じ回路をベースに製作されていたそうです。)
LEVELとATTACKの2コントロール。
実にファズペダルらしいシンプルさとも感じます。
この製品には、「1966 Tone Bender Beatles Rubber Soul Fuzz」なんていう説明書きが併記されておりまして、アルバム「Rubber Soul」当時の中期The Beatlesサウンドが主眼に置かれている事が窺えます。

Manlay Sound / Super Bender【ファズ】
続いてこちら、Manlay Sound「Super BENDER」。
これに併記されている説明は「Jimmy Page Tone Bender MKII Fuzz」。
これももうそのまま、ジミー・ペイジがThe Yardbirds時代から使用していたとされる「Tone Bender MK2」を再現したペダルです。

※ 写真は、イギリスJMI社によって復刻された復刻版「Tone Bender MK2」。
「66 Bender」、「Super BENDER」共に9V乾電池駆動にのみ対応製品です。アダプターは使えません。
現代では珍しいそんな仕様も拘り故の選択なのかななんて考えてしまいます。
そんなManlay Sound、当然ながら銘記「Fuzz Face」も忘れておりません。

ビンテージFuzz Faceレプリカ「Baby Face (Si)」という製品も開発しております。
これはこれでまた、顔に見えるエフェクター。
Manlay Sound流「Fuzz Face」と言った感じです。
「Baby Face (Si)」の"(Si)"が表すのはもちろん、本機にはシリコン・トランジスタが使用されているという事。
FUZZエフェクトに拘るManlay Soundですから、当然ゲルマニウム・トランジスタ版も制作されています。

FUZZエフェクトマニアの要望に応えるべく、万全のラインナップです。
今では銘記とされる各機種の回路図も出回り、自作するアマチュアも多いFUZZエフェクト。
シンプルな設計であるが故に、個体差も大きい等と言う話もよく聞きます。
そんなセンシティブな回路に向き合い拘りの製品を産みだすのは並大抵の事では無いと感じます。
鋭敏な感覚と拘り、そしてFUZZエフェクトへ向き合う情熱を感じさせる「Manlay Sound」。
往年のサウンドを愛する方には気になる存在だと思います。

Manlay Sound / Bass King【ベース用オーバードライブ・ファズ】

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