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 四十代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ちょっとした小技30

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。


 今回の主題は”安ギター”です。


 安ギターに縁が無い。興味が無い。と言う方にはごめんなさい。

 私が練習用として手に入れた廉価ストラトキャスタータイプギター「IKEBE Jungle Guitars IJG250」の顛末記です。

CIMG3285.jpg


 私がこのギターを手に入れてから、早一年半程経とうとしております。

 その間、日々の練習用として大活躍してまりましたIJG250。

 幾度かのフレットすり合わせを経て、フレット高もそろそろ限界が見えて来ています。

 ナット交換も一度行いました。散々使い倒された状態と言えるかと思います。


 練習用にと手に入れたとは言え、使い込んで行けば愛着も湧き、それと同時にこのギターの気になる点も見つかっていくものです。


 正確には、手に入れてから程なく気づいた点。


 普段何気なくギターを持ち運ぶ際、ボディに近いネック部分を掴み持ち運ぶものだと思いますが、そうした時気づいた事です。


 ネックを持ち、運んでいると、なんだかフワッフワしていると感じます。

 今までの所有ギターで感じた事の無い感覚。

 ストラトタイプですし軽いギターですから、そんな風に感じるものかとその時はあまり気にしてはいませんでしたが、じきその理由は分かって行く事となります。


 私所有のIJG250。随分とネックが柔らかいのです。


 ネックが柔らかい。そう聞くと、ネックが反りやすいのか?とお思いになられるかもしれませんが、そんな事はありません。

 これまで使い続けた一年半ほど、ネック反りの悩みはほぼ皆無でありました。


 それとは別の概念。反る反らないでは無く、ネックの素材自体が柔らかいのです。


 ギターに使われる素材は主に天然木。

 産地や個体差により、随分とその性質は違います。

 以前、木材の”気乾比重”について触れた事がありますが、Gibson社伝統素材と言えるマホガニー材でも産地や質によりその気乾比重は、0.4台の物から0.7を超える物まで存在するそうです。

 つまりは、同じ名称の木材でも柔らかい(柔軟性がある)物とそうでないものがあると言う事です。

 俗に言う目が詰まっている材ですとか、そうでない材という差もある訳です。


 楽器用として木材を仕入れる際にも、”硬く”、”良質な材”は入手するのが難しいと聞いた事があります。

 驚くほどの廉価で作られるギターに、こうした木材の”質”を求めるのは難しいという事なのでしょう。

 素材に拘り、カスタムメイドを行うカスタムショップ製のギターが高価な理由はこんな所にもあると言う事だと思います。


 ボディ材がイチョウ材と言う事に興味を抱いて手に入れたこのギター。

 今思えば、ボディ材云々よりもこの柔軟なネック鳴りの方がこのギターのサウンド傾向を特徴付けている要因であるとも感じます。

 それはそれで面白い音でありますが、ネックが柔らかいと言う事でサスティンは短い印象です。

 ネックの柔らかさに故に、サスティンが食われているという状態なのでしょう。

 この辺りも、ギター素材、部品構成や構造と言った複合要素の末のセットアップの難しさなんだろうなと感じる所です。


 さて、そもそも練習用ギターですので、そこまで感動的な音をこのギターに求めていた訳では御座いません。

 しかし、持ち運びの際のふわふわ感。これはどうにかならないものかと思案いたしました。


 そうして辿り着いた結末。

CIMG3284.jpg

 掟破りの、ネックプレート二枚重ねで御座います。


CIMG3283.jpg

 元々付いていたネックプレートの上に、こいつをもう一枚足しました。


 これは、以前取り上げた事のあるFreedom Custom Guitar Research製の分厚いネックプレート「トーンシフトプレート」からヒントを得たと言うのもありますが、旧知のベーシストが実際に行っていた小技でもあります。

 第一の目的としては、接合部の剛性を上げる為。

 もう一つの目的としては、本体の質量を増やしトーンに変化を及ぼそうと言うものですが、今回の場合は特に気にした点ではありません。


 結果の程はと言いますと、先ず感じられたのがその重量感。

 僅か数十グラムと思われるネックプレートを一枚足しただけで、同じギターとは思えない程重く感じ、しっかりとした感触(ネック接合部分の剛性が上がった感)が得られました。

 これだけで、ワンランク上のギターを持った感じと受け取れる程です。


 これで上手く行くか?と思ったのもつかの間、やはりネック自体が柔らかいと言う事で他の問題点が露見して行く事となります。


 しっかりとコードを押さえようと意識して、少しだけネックに余分な力が加わると・・・それだけでネックが”たわむ”のです。


 これは意外と大きな”たわみ”であり、ネックをストレートに調整しようものなら、ローコードでビビりが起きる程のものでした。

 ここからまた奮闘が続きます。

 不意に力が入る状態を計算してのトラスロッドを調整。

 やや順反り方向へ力が加わる様に調整してみたり、それでも不足と更に調整を加えてみたり。

 気が付けば、過去最もトラスロッド調整を行ったギターになったのかもしれません。


 そもそもトラスロッドの仕組みを考えてみれば、弦張力とのバランスをとりながら順反りもしくは逆反り方向、どちらか一方に力を加えておく事しか出来ない訳です。

 つまりは、どちらの方向へも柔軟に動くネックに対応出来る仕組みでは無いのです。


 ボルトオン接合部の剛性アップにより一定の改善は可能でした。

 しかし、ネック素材自体の柔らかさには、どうする事も出来なかったと言うのが結論です。


 練習用に日々使い込んだギター。

 最近では、中国製の安価なフレットワイヤーも手に入る事ですし、すり減ったフレットを交換して更に使い込んでみようかとも思っていたのですが、ネックの柔らかさと調整の手間を考えるとそれも難しいのかなと考える様になりました。


 世間で言う安ギターではありますが、大分愛着を持ってきていただけに残念な思いです。


 もちろん、価格を考えれば大変ありがたい品です。よくぞこの価格でここまで作ってくれたと感心する他ありません。

 それに安ギターと言っても、中には比較的良素材が使われた”当たり”と言える個体もあるものだと思います。

 更に加えて言うならば、たとえ超有名ブランドのギターと言えども、ネックが柔らかい個体が無いと言う訳でもありませんので、”安ギター=駄目な品”という訳でもないと私は思います。


 ネックの感触も悪くなかっただけに残念ではありますが、もうしばらく使い込めば引退という事になりそうです。

 良いギター(長く手入れをして使えるギター)と言うのは、音だけの話では無いというお話でした。





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