ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ55回目。
今回のお題を言葉で表すならば、「行きと帰りが異なるフレーズ」です。
ギターで演奏するのは”音楽”でありますから、例え一つのスケール上の音符であったとしても、同じ並びを機械的に上がったり下がったりするばかりではありません。
音階を登って行く時には弾いた音も下降して行く時には弾かない音がある、と言う様なフレーズは極当たり前に出てくるものです。
今回は、そういったケースを想定した左手運指練習フレーズです。

先ずは極単純な物から。
短いフレーズですが、人差し指から小指まで四本の指を使って押弦するならば、全ての指を使用するフレーズとなります。
二弦6フレットまで音程が上がり、下がって行く時には三弦8フレットは弾かない形。
譜面を見る限りではそれ程難しそうに感じないフレーズですが、実際に弾いてみると色々と混乱をきたすかもしれません。
上手く行かない場合には、ゆっくりしたテンポで、一つ一つの押弦を確認しつつ練習してみると良いと思います。
例題ですので、必ず5フレットスタートでなければならないと言う訳でもありません。
もう少しハイフレットの方が弾きやすいと思うのならば、全体をそのまま数フレット動かして、弾きやすいポジションで練習してみるのも良いと思います。
上記パターンが頭に入ったら、繰り返し演奏出来る様練習してみたり、もう少し長いフレーズに挑戦してみて下さい。


今回の場合は極単純な例でしたが、同一スケール上を行き来するにも、一音飛んだり二音飛んだりするだけで、途端に難しいフレーズになると言う場合が良く有るものだと思います。
もちろんそういった変化に頭や指が慣れていないのが原因でもありますので、実際に弾いて練習することで徐々にこなせるようになっていく筈です。
そもそも、根本的な運指力不足であると言う場合には、もっと基礎的な運指練習も含め練習していくと、今回の様なケースもより楽に攻略出来るのではないかと思います。
日々のスケール練習の中でも、ただスケールを行ったり来たりするだけでなく、一音抜いたりする等して変化を与えてみると面白い練習になると思います。


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