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50代。妻子持ちの普通のおっさんによる、趣味のエレキギターblogです。


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ちょっとした小技32

 知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。

 今回、小”技”というにはちょっと苦しいネタですが「生産終了機種にもお買い得で良い物がありますよ」という話題です。


 日々研究が進み、次々と新しい技術を取り入れた新型が発売されるエフェクター。

 特に、モデリングアンプやアンプシミュレイター、マルチエフェクターなんて言う部類の機器は、新型旧型の入れ替えサイクルが早く、どんどん性能の良い新製品が登場してくる状態になっています。


 そんな、今や生産完了品となってしまった旧型マルチエフェクターに、KORG「AX3G」Modeling Signal Processorという製品があります。


CIMG3297.jpg

 発売は2006年初頭ごろだったと思いますので、もう少しで発売から10年になろうとする機種です。

 発売から半年程経って、エクスプレッションペダル付きの「AX5G」という上位機種も発売になりました。

 ついこの間(数年前?)位までは、まだまだ特価の新品が手に入る状態。大変、息の長いモデルでありましたので、AX3GやAX5Gを見かけた事があると言う方も多いのではないかと思います。


 基本モデル「AX3G」、リズムボックス機能こそ無いものの、チューナー機能を搭載。

 発売当初の定価は6300円。

 そこらへんのコンパクトエフェクターよりも低価格という、まさに驚きの売価。


 低価格な品だけあって、本体はフットスイッチ部分を含め全てプラスチック素材。

 そのせいもあって非常に軽量。(本体重量:340g)

 おもちゃ感が無いかと言われれば否定はできない、コストパフォーマンスを徹底的に追求した作りです。
  

 では、中身の方もおもちゃなのか・・・?

 と言うとこれがそうではありません。

 内蔵エフェクトは、プリセット選択方式ではなく、しっかりパラメーターセッティング方式。

 セッティング項目もエフェクトにより2種から最大5種類のパラメーターを設定可能と、かなり自由度の高いエフェクトセッティングを可能としております。
 

CIMG3300.jpg

 内蔵エフェクトは、アンプシミュレイターから歪み物、モジュレーションやディレイ/リバーブ等57種を内蔵。

 ユニヴァイブやリングモジュレーター等、少々マニアックなエフェクトパッチも搭載しております。


 面白いのは、搭載されているエフェクトの元になった実機を一部を除いてボカした表現で説明している事。


 Tube OD 「趣味の悪い緑色のボックスに入ったオーバードライブペダル~」

 BTQ OD 「ギリシャ神話に登場する半人半馬の名前を持つオーバードライブ~」

 UK 68P 「1968年UK製50W、プレキシガラスのフロント、4つのインプットを持つヘッド~」等々・・・。


 最近のマルチエフェクター製品のモデリングパッチにはズバリ元のメーカー名が入っている場合が増えてきているので、このボカした表現は時代を感じさせる部分なのかもしれません。


 さて、それはそうとモデリングのクォリティはどうなんだという話になると思います。

 ZOOM「505 GUITAR」という20年程前のマルチエフェクターも今だ現役という私からすると、そこから時代を経た「AX3G」のクォリティの高さには唯々驚くばかりでした。

 マルチエフェクターは便利だが音的にはちょっと・・・という時代の終わりを確かに感じる事が出来た品だと思います。


CIMG3305.jpg

 本体右のボリュームコントローラーも秀逸です。

 これがある事によって、エフェクトセッティング時の操作が相当楽になっている印象。

 通常使用するモードでは、アウトプットボリュームとして働くのも大変便利。


 これだけ低価格で、パラメーターセッティングが可能。搭載エフェクトの種類も十分。クォリティもなかなかとくれば相当なベストセラー商品になったのではないか?と考える所ですが・・・。

 この「AX3G」そこまでの大人気機種というイメージはありません。


CIMG3300.jpg

 それは何故かと考えれば、恐らく分かりにくい操作性(エフェクト設定)がその原因なのではないかと思います。

 最新機種になると、比較的大きな液晶モニタ表示になっていたりするものですが、如何せん旧型。

 a0だのP1だの簡単な英数表示で全て賄う仕組み。


 本体左上部にd0ならtube ODですよ、A2ならAC15ですよと言った早見表はプリントされているものの、いざそのパラメータ詳細を弄ろうとしてみると、P0やP1、P2と表示されるだけで、一体何のパラメーターを操作しているのかが非常に分かり難いのです。

 良く使うエフェクトのパラメーター位ならば覚えてしまえるでしょうが、初めて触る人間には先ず理解出来ない仕様。

 細かいセッティングが可能という売りの部分が、無駄に複雑な操作になってしまったと言うのも皮肉な話です。


 しかし、現在はインターネット上にマニュアルやエフェクトパラメーターガイド等が公式に公開されていますので、これをプリントアウトしておく等すれば、対応可能な部分であるとも言えます。

 この点さえクリアすれば、機器としては大変優秀。

 元々リーズナブルな価格で販売されていた製品だけに、中古市場でも大変安価で取引されている場合も良く見かける「AX3G」。

 中古2000円程度の品も良く見かけますので、機能と価格とを考えれば大変お買い得なマルチエフェクターであると思います。


 次々と新製品が登場するマルチエフェクター。

 少し前の製品に目を向けると、そこには驚くほどお買い得で使いでのある製品が転がっていたりもします。

 最新機種は、それだけ音的にもインターフェイス的にも進歩していると考えられますが、生産終了機種の中にも意外な掘り出し物が沢山存在するのだと思います。
 




KORG / PANDORA Stomp Ivory




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