ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ60回目。
今回はハイフレットでの練習です。
ハイフレットでは、フレット同士の間隔が狭くなり、ストレッチ的には楽になるものですが、その分細かい押弦動作が必要になります。
初心の頃には、意外と弾ける様で弾けないという困難さを味わう内容なのだと思います。

かく言う私も、初心の頃には特に難儀をしたのがこのハイフレットの演奏。
指同士を大きく開かなくて済むので弾き易いかと思いきや思い通りに指を動かせず、実に怪しい演奏になってしまっていました。
また別の要素。ギターストラップを長く取り、
ギターを低く構えようものならば、柔軟性の問題や物理的に弾くのが困難になります。
かといって、座った状態でストレッチ的に楽な状態で弾こうにも上手く行かない。
なんとも色々と悩みの種になりうるものなのであります。
指を開く動作、柔軟性を要する部分が然程必要ではないと考えられるハイフレット部での演奏ですが、だからといって指の移動や押弦能力が低ければ上手く演奏出来るものも出来ません。
結局、総合的な指の移動や押弦能力が無ければ、ハイフレットでの演奏は上手く行かない物です。
私の場合は、総合的な運指練習(基礎的なモノ)をとにかく愚直に続けた結果、それなりにハイフレット演奏もこなせる様になった次第です。
フレットの高さ如何に関わらず基礎的な運指能力は大切だという話なのだと思います。
しかし、感覚や慣れという要素もありますので、ハイフレットでの練習というものも見過ごせない課題であると考えられます。
それでも、どうしてもハイフレットでの演奏が上手く行かないと言う場合には、先ずは総合的な運指練習を徹底的にやる。運指動作や指を移動させる力を養ってから挑むというのも一つの考え方として成立すると思います。

「
短時間で効果的な練習を」という記事で書きましたが、特にハイフレットが不得手だと感じるのならば、それは要練習課題であり、短時間で高負荷な練習を出来る課題であるという目安でもあります。
ハイフレット演奏だからといって特別な能力は必要ありません。
特定のフレット周辺が弾き難い、又は弾けないのであれば、それだけ総合的な運指能力・柔軟性が不足しているというだけの事であります。
苦手要素を探し克服する。
ギター演奏をよりよいモノとする上で、至極当たり前の練習課題です。
苦手意識だけで避けているよりも、挑戦してみる(挑み続ける)気持ちが大切なのだと思います。


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