知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。
今回のテーマは、速いフレーズを如何に弾くか、またその為に必要な練習についてです。
速いフレーズ。
超絶技巧と呼ばれる速弾きから、ハンマリング/プリングを巧みに取り入れたフレーズなど、有名アーティストの曲には良く登場する内容です。
初心の頃は、好きなアーティストの曲をコピーしてみようとすると大抵躓くのが、こうした速いフレーズ/速い運指を要求されるフレーズだと思います。

さていきなりですが、ここで上記内容を”自身が可能な限り全力のスピードで”弾いてみて頂きたいです。
可能ならば、繰り返し。全力のスピードで。
単純な内容ですので弾く事自体はそう難しくない筈ですが、速度を出そうと意識すると結構上手く行かないモノだと思います。
至極当たり前の事を言わせて頂くと、今全力で弾いた速度、それ以上の速度での運指を要するフレーズは物理的に不可能。現時点ではどんなに頑張っても弾けないという事でもあります。
ならば、「フィンガリングのスピードを上げる練習をしよう」と考える訳ですが、さてどういった練習が効果的なのでしょう。
基礎練習を含めた筋力強化、ならびに柔軟性のトレーニング。
左手押弦動作向上の為には必須とも言える課題です。
こうしたトレーニングを積むことによって、徐々にフィンガリングの滑らかさは向上し、弾ける速度も上がって行きます。
ですが、速度向上するとはいっても、意外と大変な練習時間(積み重ね)が必要になってしまうと思います。
随分と基礎練習を積んできたはずなのに、フィンガリングスピードはあまり上がらない。
そんな話は珍しくないと思うのです。
そこで、これは何故かと考えると、単純に”速く弾く”修練が不足しているという事なのだと思います。
左手フィンガリング”動作”だけを考えてみても、適度な力で的確にフレットを押さえる動作、目的の場所まで指を移動させる力、またそれらを阻害しない手指や手首の柔軟性など、上達の為に必要な修練課題が幾つもあります。
それら必要な課題を総合的に修練する方法として基礎練習といったものが有効であるのは、これまで様々な
記事で書いてきたとおりです。
しかし、速く弾く=速く指を動かす必要があるという点に注目すると、指を速く動かす(押弦・またそこまでの移動)の速度を上げる訓練が必要だとも考えられる訳です。
もちろん、たどたどしい運指をしているのに、動きだけ素早くというのも難しいものですから、基礎的なトレーニングはきちんとこなす必要もあります。
その上で、指を如何に速く動かすか、速く弾くかという目標を持ったトレーニングが必要であり、速く弾くうえで効果的なトレーニングになると考えられます。
速く弾く・指を速く動かす事を意識したトレーニング。
当たり前に聞こえますが、これを意識したトレーニングをするのとしないのでは大きな差が出ると思います。
基礎的な運指力練習に加え、いわば指を速く動かす/指を速く移動させる為の筋力のトレーニングをする訳です。
具体的な方法としては、先ほどのような単純なフレーズを出来る限り速く弾く事を意識し繰り返す様な練習。
慣れ親しんだフレーズや曲を何処まで速く弾けるか練習してみても良いでしょう。
更に、ハンマリング・プリングなどを使わず、フルピッキングで弾くと考えるならば、右手ピッキング動作の速度・安定性も同時に向上させなければなりません。
この場合もまた、速度を意識したピッキング動作練習(複数弦に亘るオルタネイトでもマシンガンピッキングでも)が重要になってきます。
じっくり正確にを目標に練習する事も大切ですが、時には”速さ”を意識したトレーニングをメニューに加えると、演奏速度向上に役立つものであると思います。

《スプリングリバーブ搭載》Marshall / MG15CFR 《ipodもつなげるAUXケーブル:661400200》

大都市圏に15店舗を運営!楽器の事ならアフターも安心の石橋楽器店!
- 関連記事
-
スポンサーサイト