ギターにまつわるちょっとおもしろいグッズ。
以前、おもしろグッズとして取り上げた、
非木材製のエレキギター。
ARISTIDES INSTRUMENTSが開発した新素材「アリウム」を使い、一体成型された非木材のエレキギターをご紹介したことがあります。
今回のおもしろグッズもまた、こうした非木材のギターの話題なのですが、今回ご紹介するのはエレキギターではありません。
非木材の(エレクトリック)アコースティックギターです。
プリアンプを搭載したエレクトリックアコースティックギターとは言え、アコースティックギターというからにはエレキギターよりも”木材”イメージが強いものかもしれません。
しかしこの「Rain Song」というブランドから発売されているアコースティックギターは、どれも非木材製品です。

「Rain Song」はアメリカのギター製造ブランド。
国内輸入販売元は、輸入楽器大手としても知られる「モリダイラ楽器」が手掛けているようです。
最新のハイブリッドシリーズ、Rain Song 「S-OM1000 N2」の材質はカーボンファイバーとグラスファイバー。
木材は一切使われておらず、ネックはオールカーボン製です。(指板は複合材)
木材に比べ反りにくいと言われるカーボン素材ですが、一応トラスロッドも仕込まれています。
普通、木材製のアコースティックギターでは、強度を増す目的と音質チューニングの為にブレーシング処理(ボディ表面の裏に仕込まれる梁の様な構造)が行われていますが、Rain Songのギターにはブレーシングがありません。
カーボン(もしくはカーボン+グラスファイバー)ボディには十分な剛性があり、その必要が無いのでしょう。
また、クリアでバランスの良い鳴りという特徴も、カーボン素材だからこそ産み出された結果と言えます。
こちらの製品にはオリジナルオンボードプリアンプが搭載されていますが、カーボン+グラスファイバーボディ自体の鳴りも木材にひけをとらない鳴り(音量)をみせるようです。

最新のハイブリッドシリーズには、伝統的なドレッドノートサイズのアコースティックギターもラインナップされています。
更にプリアンプなしというドレッドノートサイズのアコースティックギターもラインナップに加えられており(H-DR1100N2)、すなわちそれは、カーボン+グラスファイバーボディだけで十分な音量を確保出来ているという証明でもあります。
Rain Songブランドのギターは、どれもUV プロテクト, ハイ・グロス、クリアウレタン処理が施され、木材楽器に比べ狂いの少ない安定した性能を示すギターであると言えます。
ロケットや衛星を作るのと同じ接合技術を使っているそうで、まさに先端技術の粋を集めて作られているギターであります。
アコースティックギターに求められる木材の温かみみたいな物はないと感じてしまうところですが、それは単にカーボンファイバーという新素材の印象だけで決めつけている固着観念であるのかもしれません。
安定したパフォーマンスを示す非木材アコースティックギターを否定する材料にはなり得ないと思います。
しかし、非木材エレキギターがそうであったように、この新素材アコースティックギターもやはり少々高級な楽器であります。
いつの日か、こうした高性能新素材楽器が手ごろな価格で手に入る日が来ると良いのですが。
ちなみに、Rain Songからは
パーラーサイズなんかも発売されています。


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