全て手作業。アメリカのハンドメイドペダルブランド「JHS Pedals」から、ロック史上革命的とされるギタートーンを再現するペダルが発売されています。

白地に赤のコントラストが美しい、JHS Pedals 「Crayon」です。
奇しくも同じような時期にElectro-harmonixから「
CRAYON」と言う名のオーバードライブペダルが発売になりましたが、こちらはJHS Pedalsの「Crayon」。
まさかのクレヨン被りになりましたが、全くの別物です。

JHS Pedals / Crayon 【ディストーション】
さて、このJHS Pedalsの新作ペダル 「Crayon」。簡単に言えばプリアンプ/ディストーションペダルになります。
The BeatlesやLed Zeppelinなど、名だたる大物ロックミュージシャンがレコーディングに使ったと言われるレコーディングコンソール「
Neve」。
そんな伝説のミキシングコンソールにギターを直接接続して作られる“ダイレクトインディストーション”を再現するペダルとして開発されたものになるそうです。
ここで私は「あれ?」と思いました。
何故ならば、JHS Pedalsからは、Neveコンソールを再現した「Colour Box」という製品が既に発売されているからであります。

「Colour Box」は、ギタープレイヤーだけでなく様々な楽器のプレイヤーやプロデューサーなどからも絶賛され、後にハンドペイントの特別バージョンが発売された程の人気機器です。
そんな人気故に生まれたと考えられる今回の新作「Crayon」。では一体何が変わったのでしょうか。

JHS Pedals / Crayon 【ディストーション】
先ず、「Colour Box」比べとにかくシンプルになった印象の「Crayon」。
Pre-Volは、通常の歪みエフェクターのDriveに相当するツマミになります。
「Colour Box」では、3バンドイコライザー仕様であったものが、「Crayon」では一つのノブ。アクティブトーンコントロール方式に変更されています。
50%でフラットとなり、左に回せばベースをブーストしながらトレブルをカット。右に回せばトレブルをブーストしながらベースをカットする方式。

JHS Pedals / Crayon 【ディストーション】
60Hzから800Hzの範囲をノブで調性可能であったハイパスフィルターは、本体側面に装備されたスライドスイッチで200Hzと750Hzを切り替えて使用する形に変更。2種類のローカットサウンドを産みだせる仕様へ。
「Colour Box」に搭載されていたXLR端子のINPUT/OUTPUTは新型「Crayon」には搭載されておらず、通常の1/4インチフォンプラグのIN/OUTのみとなっております。
こうして見ると、ギタリストが使い易い様にシンプルに纏められた「Colour Box」。それが新作ペダル「Crayon」の姿だと言えるのではないでしょうか。
素人には縁遠いプロ用コンソールが生み出すサウンド。
しかし、幾多のアーティストが利用した伝説の機器の再現と聞けば、非常に気になる存在。
高価な「Colour Box」が、シンプルに纏められた分お安くなったのも、ギター愛好家には嬉しい新型になると思います。

JHS Pedals / Crayon 【ディストーション】

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