エレキギターサウンドに多彩な変化を与える「エフェクター」。
多くの場合、”電源”が必要になります。
最もポピュラーな電源供給方法は、角型の乾電池。9Vバッテリーとも呼ばれるものです。

今の時代、100円ショップでも手に入る手軽な乾電池。
何より、乾電池単体で電源供給が出来るので、コンセントからノイズを拾う心配も無く、あえてバッテリーを使用するという方も居る程です。
更に、昔ながらのマンガン乾電池を選ぶか、アルカリ乾電池を使うか、サウンドに及ぼす影響を考えて選択している場合もあります。
電力の低下してきたバッテリーをわざと使用する場合もあったりする等、9V乾電池派の方々の選択理由も実に様々です。

しかしながら、エフェクターの使用台数が多くなってくると、全てのエフェクター用乾電池を管理するのに結構な手間がかかります。
普通、エフェクター内部のバッテリースナップに繋いで使用する乾電池。
電力の低下をチェックするのも、バッテリーを交換するのも意外と大変。
エフェクターの数が増えれば、尚の事です。
そこで登場するのが、
パワーサプライと呼ばれる機器。

パワーサプライを”電源”として使えば、多くのエフェクターに安定して電力を供給出来ます。
接続も簡単。バッテリー交換の様な手間もありません。
しかし、100V電源/コンセントに機器を接続する必要が出て来ますので、そこからノイズを拾ってしまうという事態も起きてしまいます。
有名ブランドの高級な品になれば、ノイズ対策の工夫や機能が搭載されていたりもしますが、全てのパワーサプライがノイズに強いと言う訳でもありません。
更にエフェクターとの接続ケーブルの維持・管理を怠ってしまえば、そこがノイズ発生源となってしまいますので、パワーサプライを使ったからと言ってメンテナンスフリーになるという訳には行かないものです。
加えて言えば、電源供給機器ですので故障もあります。
長年使っていれば、パワーサプライ自体も劣化し、上手く電源を供給出来なくなったり、ノイズが増したりとトラブルが起きてくるものです。
9V乾電池とパワーサプライ。
どちらにも利点があり、マイナス要素があるものなので、選択に迷う方もいらっしゃるのだと思います。
そうした悩みを解消するアイディアとして、乾電池交換を楽にするアイテム等も発売されています。

本来、パワーサプライから接続する為に設けられた外部電源端子に乾電池用バッテリースナップを繋げるケーブル。
こんな物を使えば、一々エフェクターを開ける必要も無く、乾電池の維持管理が可能になります。
好みの乾電池を使い分ける事も出来ます。
問題は、外部に電池が露出することになるので、エフェクター周りが多少ごちゃごちゃとしてしまう事位です。

逆に、「パワーサプライを使いたいのに、あるエフェクターには外部電源端子が搭載されていない」という問題を解決してくれる変換ケーブルもあります。
電池を繋ぐバッテリースナップに接続して使用する、外部電源端子増設ケーブルです。
さて、えらく前置きが長くなりましたが、そんな電源供給に関するアイディアに新しい使い方を提案をする機器が発売されました。

モデファイペダル「Weed」等で知られる「HARRY'S ENGINEERING」が手掛けるブランド、「
Stoner’s FX」から発売された、電源供給機器「BATTERY PARK」です。
一見、パワーサプライ?とも思えるこの機器。
本体上部に設けられた四つのくぼみに9V乾電池を差し込む形で使用する、電池活用を考えた電源供給機器です。
4つ用意された電池スロット/電源供給部は完全に独立。
グラウンドも独立していますので、グラウンドループの心配もありません。
接続も簡単。電池を差し込み、背面の端子にDCケーブルを接続、エフェクターへと繋ぐだけです。(※電池・DCケーブルは別売りです)
こんな機器があれば、パワーサプライのように一括で電源供給が出来ますし、乾電池使用と同じくローノイズ。
もちろんコンセントも必要無く、バッテリーの交換も簡単です。
電源供給を一か所で管理出来るので、エフェクターボード内もすっきり分かり易く纏めるのにも役立つと思います。
乾電池に拘って使用している方にも、パワーサプライの様に電源を一か所に纏めたいという方にもおすすめ出来る、素晴らしいアイディアの製品だと思います。


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