唐突に初めてしまった不定期記事「おっさんの戯言」。
ただ単に、最近お気に入りのマイギターを取り上げたかっただけの話なのですが。
お暇な方だけお付き合い頂ければ幸いに思います。
(これを機会に、過去の私的戯言と思える記事をこのカテゴリーにまとめました。)
さて、最近私お気に入りの練習用ギターはBurnyのレスポールカスタムタイプ。現行モデル。中国製。

レスポールカスタムタイプといってもP-90搭載型の50年代の初期カスタムを思わせるモデルです。
本物はフロントピックアップがレアな「アルニコV」であったり、カスタムですのでゴールドパーツ仕様であったりしますが、Burny製はフロントも通常のP-90タイプ、標準でクロームパーツ仕様であります。しかし、またそれが格好良いなと感じております。
そんなルックスにほれ込んだ上、少々難あり品だったので格安で購入。
なので、練習用にと惜しげもなく弾き込んでいる毎日です。
そんなBurnyカスタム。驚きなのはその軽さ。
なんと、レスポールカスタムな見た目にも関わらず重量3.2kgほどしかありません。
最早、SGの世界です。
重いギターを担ぐのが辛くなって来た年寄りな私にしてみれば、この軽さも大変な魅力。
しかし、何故これ程軽いのでしょう?
皆さまご承知の様に、Burnyブランドは「Fernandes」がプロデュースするGibson系モデルをラインナップするブランドです。
昔から、Fernandesのカタログには「メイプル15mm+マホガニー40mm」と言った具合にボディ材と詳細なサイズまで記載してありました。
私のギターもカタログ上には同様の記載が確認出来ます。
なのに3.2kg。
実はチャンバード構造なのか、派手にウェイトリリーフ加工がなされているのか。
実態は不明ですが、とにかくこの軽さには驚かされ、そしてレスポール系=重いという概念を覆される嬉しい発見でした。
気になっていろいろなBurnyレスポールカスタム(現行品)を見てみましたが、軽いものではジョンサイクスモデルを模したタイプが同じように3.2kg程度であったりしましたが、良く在る4kg~程度の物もありました。
個体差なのか、モデルにより作り分けがなされているのか。とにかくBurnyだから全て軽いという訳でもなさそうです。
さて、ヘッドにはBurnyロゴと共にオリジナルのインレイが施されております。

Gibsonのダイヤモンドインレイとは全然違いますが、私はこのオリジナルデザインがなかなか気に入っております。
(このオリジナルインレイが入っていないバージョンも存在し、それは島村楽器さんの限定モデル)
トラスロッドカバーも特徴ある矢じり型。
どちらも現行Burnyレスポールタイプの特徴です。
しかし、昔は、インレイもトラスロッドカバーも異なるBurnyレスポールタイプが販売されていました。

【中古】FERNANDES/BURNY / LC-75JS MOD
30年ほど前には、本物同様のダイヤモンドインレイ、2点止めベルシェイプのトラスロッドカバー仕様でした。
今だ、中古市場、オークションなどで(20~30年前の品としては)高値を付けるオールドBurnyです。
現行Burny製品にはヘッド裏にシリアルナンバーがプリントされていますが、当時の物にはシリアルナンバーがありません。

【中古】Fernandes RLC Series Tobacco Sunburst
90年代には、ややデザインを変えたインレイ(通称イナズマインレイ)に、角のついた変形ベルシェイプカバーの製品も生産されました。(上は珍しいFernandesロゴモデル)
そして何よりの違い。当時のBurnyは日本製。
今では、上級モデル以外は中国製になってしまいましたが、当時はスタンダードな価格帯のモデルまで日本製だったのです。
Fernandesのカタログには毎回”ギタークラフトマンになりませんか?”的な広告が載っていたので、当時はてっきり自社で製造していると勝手に思い込んでいた私。
しかし、実際に製造していたのは東海楽器や河合楽器と言った有名ギター製造メーカーだったそうです。
Fernandesはあくまで企画・プロデュースをするブランドという事になるみたいですね。
そんな国内有数のギター製造ブランドが作り上げた日本製Burny。
今でもその高い品質を求める方がいらっしゃるのも当然なのかもしれません。
本家そっくりな仕様のギターが日本で作られていた時代が今では嘘の様。
生産国の移り変わりなどギター製造の歴史を振り返ると、なんとも不思議な気持ちになります。
私にとっては、現行中国製も十分満足する品なのですけれども。


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