オルガンや
エレクトリックピアノサウンドをシミュレートした驚異のペダルシリーズにまたも新作が登場するようです。

Electro Harmonix / MEL9 Tape Replay Machine 【予約注文/3月末から4月上旬発売予定】
Electro Harmonix「MEL9 Tape Replay Machine」は、1960年代に開発された「Mellotron(テープ再生式キーボード)」サウンドを再現するペダルです。
MEL9の元となるMellotronは、今では考えられない磁気テープを音源とした楽器。
録音した音を再生する機械ですので、楽器と言うよりはサンプラーと考えられるような機器です。
しかし、ピアノ同様の鍵盤が用意されておりますので、鍵盤に対応する音程のサンプルを録音すれば、音階楽器として利用出来るという訳です。
音源となるテープはカートリッジ化され交換可能。
しかし、その音源を用意するのも、交換するのも大がかりな作業です。今となってはよくぞまあこんな楽器が発明され使われていたものだと唯々驚くようなマシーンであります。
当時としては先進的アイディア、無限の可能性を感じさせるスーパーマシンMellotron。
彼のLed Zeppelinの名曲「Kashmir」でも使われ、ギターやリアルな楽器演奏とは一味違う音色が、独特な世界観を演出するのに一役買っております。

Electro Harmonix / MEL9 Tape Replay Machine 【予約注文/3月末から4月上旬発売予定】
基本的に音源さえ用意すればどんな音でも再生可能な楽器Mellotron。
それを再現するペダルと言うと少し混乱してしまいますが、MEL9は磁気テープを音源とするMellotronサウンドの良さを引き出しつつ、様々な楽器の音を再生出来るペダルという事になるでしょうか。
MEL9に用意された音色は9種類。(Orchestra, Cello, Strings, Flute, Clarinet, Saxophone, Brass, Low Choir, High Choir)
DAW音源やMIDI音源などに触れている方にはどれもお馴染みな感じのラインナップですが、ここの音源クォリティやギターへの追従性などをみるとまさに最新機器と言える仕上がりになっていると感じます。
本体には、エフェクトボリュームとドライシグナルボリュームとが別に用意されておりますので、ギターの生音とMellotronサウンドのバランスが取れるようになっています。
ギター演奏にOrchestraの音色を被せて、一人オーケストレーションなどという事も簡単に可能です。
ステージでも非常に威力のあるマシンですが、デモや作品作りの中でも大変役に立ってくれそうなペダルであると思います。
今や
ギターシンセも特殊なピックアップ要らず。
Mellotronを操っていた当時のエンジニアたちが、オルガンペダルやMEL9を見たら一体どんな顔をするのでしょうか。

electro-harmonix / B9 Organ Machine 【オルガンサウンドシミュレーター】【正規輸入品】

石橋楽器店
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