ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ65回目。
今回は、練習”フレーズ”と言うよりも練習法と言った方がしっくり来るような極単純な内容です。
ギター練習や練習フレーズと聞くと、何かと左手の運指練習が注目されがちだと思います。
トリルやハンマリング/プリングを繰り返すなど、左手機能の高める運動練習も良く見かけます。
では、右手はそういった”動作”練習をしなくて良いのか?いえいえ、右手の運動練習も実は大変。
右手動作練習も積極的にやるべき課題であると思います。
以前、「
ちょとした小技」でカッティング・コードストロークの右手運動練習について記事にしたことがあります。
今回の内容もその記事と考え方としては同じです。
右手動作の動きを兎に角繰り返す事で動作に必要な基礎的な筋力を高め、演奏に必要な安定性を手に入れようと言う内容です。

弾いて頂くのはこんな内容。
マシンガンピッキングを利用した右手練習と似ていますが、あえて2本の弦を対象とする事でしっかりとしたピックの振り(手首の回転動作)を修練しようと言うのがその目的です。
ですので、必ずアップダウン/オルタネイトピッキングで臨んでください。
いきなり全力で挑む必要もありません、ゆっくりとしたテンポから初めてOKです。
注意すべきは、しっかりとピックが振れているか、其の為に変にピッキングフォームが崩れていないかです。
初心者の方などで、ピックの軌道がまだ安定していないと言う場合には、1弦を切ってしまいそうで怖いとお思いになるかもしれません。

そういった場合には、2弦と3弦で同様の練習をしてもかまいません。
ある程度練習を積んだ方でも、1弦側では上手くピックを振れるが6弦側では上手く行かないですとか、またその逆であるとか結構ある話だと思います。
なので、むしろ様々な弦の組み合わせで試してみるのが良いと思います。
いざ、右手動作、ピックの振り動作を集中し繰り返してみると、意外と難しいと感じるのではないかと思います。
そして、たとえゆっくりとした動作でも長く続ければ筋力的にも大変。
単純にピッキング動作と言っても、手首の動きだけ必要な訳ではなく、右手ピッキングフォームを安定させるにも筋力は必要ですし、ピックを支える指にも筋力は必要。
振る動作以外にもそれを支える為に色々な筋力が必要であります。
柔軟性含め、こうした基礎力無くして安定したピッキングは難しいので、今回の様な単純な鍛錬メニューで余力を得ていく事が右手技量上達に繋がると思います。
そもそも、どうやってピッキングすれば良いのか・・・どれが正解?などと悩んでいる方でも、先ずはやってみる事だと思います。
ピックのアプローチも、ピックの逃がし方も、手首の微妙な角度も、指先の細かな使い方も、高音弦と低音弦の感覚の違いも、全てピックを振る動作に余力を得た後に研究・修正していけば良いのですから。

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石橋楽器店
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