アメリカ、メリーランド州ボルチモアのペダルブランド「Triode Pedals」の製品達が日本へと入って来ています。

ハンドメイドを信条とするこのブランド。
アシッドエッチング(酸による腐食を利用した技法)を施した味わいのある筐体が特徴的です。
シンプルな2コントロール、「Bastet」はヴィンテージゲルマニウムトランジスタを使用したハンドメイドファズ。
ファズらしい分厚いサウンドが特徴のペダルです。

リアルな真空管を搭載したペダルも幾つか開発しているTriode Pedals。
オールチューブ回路のブースター「Beelzebub」は、強力なクリーンブーストから真空管を飽和させたサウンドまで生成可能なペダルです。
BuzzコントロールとStingコントロールは、それぞれGAINとVolumeに相当するコントローラー。
Honeyコントロールは、TONEコントロール。一般とは逆向きに設定されているそうです。
真空管上のミニスイッチは、インプットフィルター。Queen(Treble)/Drone(Bass)二つのモードを切り替え可能です。

同じく真空管搭載型の「Neptune」はトレモロペダル。
真空管を活かしたハーモニクス豊かなサウンドが特徴となるそうです。
コントロールは、Swell(Depth)・Tide(Speed)・Crest(Volume)。
更にミニスイッチが二つ搭載されており、Spaceスイッチによる波形の切り替え機能とTimeスイッチによるトレモロスピードの可変範囲切替え機能とが装備されています。

続いて、ディレイペダル「Hex」。
型にはまらない、多彩な効果を得られるディレイであると紹介されています。
ディレイタイムのレンジは、コーラス並みの超高速から低速ディレイまでをカバー。
ディレイタイムを長くすると、サウンドがローファイかつノイジーに変わっていく仕様になっているそうです。
Coarseコントロールがディレイタイムの設定。Fineコントロールで更にディレイタイムの微調整が可能です。
Wet/Dryシグナルそれぞれの音量調節も可能。

そんな「Hex」を更に強化したのが「Hexagon」。
タップテンポ機能、モジュレーション機能を搭載し、エクスプレッションペダルに対応。
ステレオ端子を利用したエフェクトループも装備しています。
このエフェクトループは、ディレイサウンドにのみ作用する仕組みです。

Triode Pedals製品最後にご紹介する品は、ハイパス、バンドパス、ローパスを設定可能なワウ/フィルター「Leviathan」。
各フィルターモードは、左側のミニスイッチで選択する仕様。右のミニスイッチはLFOの波形切り替え(三角波/矩形波)の為のスイッチです。
さらにLFOを使用し、柔らかな揺らぎからサイレンの様なサウンドまで生成可能。
エクスプレッションペダルにも対応していますので、バンドパスセッティングで使用すればクラシックワウとしても利用出来ます。
更に本体上部にもミニスイッチが搭載されており、2種類のLFOのスピードレンジ(FAST/SLOW)を設定する事も出来ます。
以上、Triode Pedals6製品。
全て、ACアダプター専用、乾電池駆動は出来ないペダルになっております。
やはり、リアルな真空管が覗くペダルには、それだけで言い知れぬ魅力を感じてしまうものだと思います。
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