アメリカ、カルフォルニアにて制作されるハンドメイドエフェクターブランド「Beetronics」製品が日本へとやって来ました。

エレキギターでは、ヴィンテージライクな雰囲気を再現したレリック/エイジド加工品も珍しくありませんが、ことエフェクトペダルに関して言えば少々珍しい品であると思います。
「Beetronics」が生み出す製品は、機器の使い込みを感じさせる塗装のかすれや錆などがペダルデザインとして取り込まれています。
どこか退廃的な雰囲気を漂わせるマシーン。
しかし、もちろん中身は新品。厳選されたピカピカのコンポーネンツによりくみ上げられています。
しかも、その中身もまた個性的。
とその前に、これまたデザイン性溢れる筐体についても触れなければなりません。
一般的なボックス筐体とは違い、今回ご紹介するBeetronics製品に採用されているのは筐体というよりも、最早”コ”の字に折り曲げられた鉄板。
裏蓋なんていうものはありません。
また、そんな本体を裏返してみれば、”Bee”(tronics)を連想させる蜂やハチの巣宜しく六角形の形をしたプリント基板が目にはいります。
本来、隠れて見えない部分にまで拘り抜いたデザイン。
強烈な個性を発揮する製品になっております。

そんな個性が溢れすぎているBeetronics製品。
Beetronics 「OCTAHIVE」は、ハイゲインなファズに明瞭なハイピッチオクターブを加えたオクターブファズペダル。
ファズペダルの名品TYCOBRAHE 「OCTAVIA」をベースに設計されているそうです。
オクターブ回路は側面のトグルスイッチでON/OFFが可能。
動作インジケーターを兼ねたパイロットランプは、オクターブON時には赤に点灯し、オクターブOFF時には青く光る仕様になっています。
コントロールはPre ・ Honey(GAIN) ・ Volumeの3コントロール。
ギター側のセッティングと合わせて、クラシカルファズからモダンファズトーンまでをカバー出来るペダルになっております。

続いて、2ストンプスイッチ搭載の赤い筐体、Beetronics 「WHOCTAHELL」は、ロー/サブオクターブ(オクターブ下)とファズとを組み合わせたペダルです。
オクターブ回路とファズ回路はそれぞれが独立した回路設計。
ファズペダルとして。サブオクターブペダルとして。また、双方を組み合わせても使用可能です。
本機のコントロールは、ファズ回路の音量を調整”Hell”コントロールとオクターブ回路の音量調整”Whocta”、そして本体右側面のMaster Volumeによって行います。
一つ配備されたトグルスイッチは、1オクターブ下と2オクターブ下の切り替えスイッチ。
右のフットスイッチが回路全体のON/OFF(トゥルーバイパス)。
左がオクターブ回路のON/OFFスイッチになります。
(オクターブ回路のみを利用したい場合には、Hellコントロールを絞り切る事で対応)
強烈な矩形波サブオクターブは、まるで古いゲーム機の様なサウンドを生成。
非常にインパクトあるサウンドメイクが可能になります。
以上、他社には無い個性を感じさせるBeetronics製品。
どちらもACアダプター駆動専用。乾電池は使用出来ないペダルになります。
デザイン性溢れるPCBに所狭しと並ぶ電子部品。
存在自体がエンターテイメント性を持った稀有な製品であると思います。


楽天市場
- 関連記事
-
スポンサーサイト