ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ67回目。
先日の「
ギタリストのお勉強」記事の中で少しクリシェに触れましたので、今回は簡単なクリシェ進行を使ったアルペジオの練習としてみました。

最初は、高音弦3本を使ったこんな省略コード。
左端の和音構成音は、C・D♯(E♭)・Gですので、Cm。
続いて、C音が半音ずつ下降していく和音変化になります。
「ギタリストのお勉強」の中でも書きましたが、C音の変化はあくまで8度(オクターブ上)の音の変化と考えると分かりやすいです。
つまり、上記の場合どれもルート音が省略されている形と考えると、Cm→ CmM7 → Cm7 → Cm6というコード進行と解釈出来ます。

次に、これらのコードを使い簡単な練習フレーズにしてみました。極々シンプルな形の分散和音です。
これぞ定番と言える程の、何のひねりも無いフレーズですが、それでもクリシェの威力というのは絶大だと感じられる事でしょう。
非常に印象的で、なんとなく弾いただけでも面白みを感じられると思います。
苦手なモノほど練習すべきというのは理解していても、どうもアルペジオは苦手という方。
クリシェの様な面白みのあるフレーズならば根気良く練習出来るのではないでしょうか。

続いて、もうひとパターン。
2つや3つのコード変化ならばクリシェも簡単なものですが、和音4つ位の変化ともなると大分コードフォームが厳しくなってきます。
そこで、ロックやポップスなどでは、省略コードを利用したり開放弦を上手く活用したりして活用される場合が多く見られます。
上記もそんな開放弦を交えたパターンです。
左端の和音構成は、F・A♯(B♭)・C♯(D♭)ですので、A♯m(B♭m)。
そこから、A♯音が半音ずつ下降していく変化です。

今度は、4弦から2弦までを使ったパターンですので、当然コードフォームにも変化が生まれます。
最初のフレーズとは違うコードフォーム/運指となりますので、また違った練習課題となると思います。
この他にも、ある構成音が半音ずつ上行していく形や音程変化に伴いコード構成(和音構成)が変化していくクリシェなどもよく使われます。
定番とは言いながら、なかなか大変なコードフォームになってしまう場合も多いですが、それらも練習/研究してみても良いかもしれません。
更に、自身でいろいろなパターンのクリシェ進行を考えてみるのも良い練習になると思います。

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