ヴィンテージペダルを研究しペダル開発にフィードバックするメーカー「
Catalinbread」から、少々変わった機能を持つディレイペダルが2種発売になりました。

一つ目はピンクの筐体、Catalinbread 「Bicycle Delay」。
音が墜ちていくようなスパイラルディレイ、音が上昇していくようなピッチアップディレイを生成出来るDSP(デジタルシグナルプロセッサ)ベースのディレイペダルです。
ディレイサウンドの上昇/下降効果に加え、音の陰陽をコントロールする”LUCIDITY”コントロールやディレイ音にフィルターをかける”RADIANCE”コントロールを搭載し、残響音のトーン/ニュアンスをコントロールする機能も搭載しています。

本体内部にはトリムポットも搭載されており、全体の音量とエフェクトのかかりをブーストすることが可能です。
ブーストすることにより、よりラウドにそしてエフェクトのかかり具合も増すことになります。
そして内部にはもう一つ、トゥルーバイパスとバッファードバイパスを切り替えるスイッチも搭載されています。
バッファードバイパスに設定すれば、本体OFF後の残響を残す設定にできます。
ピッチシフトする残響。
それがどれだけ強烈な効果を生み出すかは想像に容易い事でしょう。
「Bicycle Delay」は、ギターサウンドに強烈なインパクトを与え、奏者の想像力を掻き立てるようなサウンドをアウトプットしてくれます。

もう一つの新作ディレイは、Catalinbread 「CSIDMAN」。少々おかしな綴りですが”ディスクマン”と読むそうです。
「CSIDMAN」は、DSPベースのグリッチ/スタッターエフェクトとディレイを組み合わせたペダル。
本機のグリッチ/スタッターエフェクトとは、古い時代のCDプレイヤーの様な、音飛びやリピートを再現するエフェクトになるそうです。
ディレイ部は、可能な限りフィルタリングを減らし入力音をそのまま出力する設計。

音のスキップは、”CUTS”コントロールと”LATCH”コントロールで制御します。
”LATCH”コントロール最小では、スキップは行われずトラディショナルなディレイになり、ノブを12時に設定すればスキップとスキップしない状態が50:50でランダムに発生する仕様です。
「CSIDMAN」にも、「Bicycle Delay」同等の機能を持つ内部トリムポットとスイッチを搭載しています。
ある程度コントロール可能ではあるものの、予測のつかないランダム効果は、弾いている本人も非常に楽しい効果であると思います。
以上「Catalinbread」の新作ディレイ2種。
どちらも、単純な演奏内容すら強烈なインパクトあるフレーズへと変えてしまう大変ユニークなマシン。
弾いて、聞いて、楽しみながら創作が出来そうな面白いペダルであると思います。
「Bicycle Delay」、「CSIDMAN」、どちらも9V~18Vのアダプター駆動専用。乾電池駆動不可のペダルです。


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