ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ69回目。
今回は変則チューニングを利用した左手運指練習。
使用するチューニングは、レギュラーチューニングから6弦のみ1音落とした、俗にいうドロップ”D”チューニングです。
ドロップDチューニングに関しては以前の取り上げた事がありますので
そちらの記事を参考になさって下さい。
ドロップDチューニングは、6弦を1音落とすだけですので簡単。
6弦テンションが多少緩くなりますが、運指練習目的なので細かいことは気にせずに。

チューニングを変える際にチューナーを利用しても構いませんが、6弦7フレットを押さえた状態で6+5弦を鳴らし、音を聞きつつ6弦を緩めて行き5弦の音と合わせる(同音程にする)というやり方でも出来ます。
では、チューニングが出来たところで例題です。

ドロップチューニングの目的は、6弦のチューニングを落とすことで通常発音出来ない低音(D~D♯音)が利用出来る事によるヘビーな音色を得るというものですが、それに伴い5度コード(パワーコード)の押弦が指一本で可能になるという利点もあります。
従って、通常のパワーコードフォームでは困難な速いコード/リフ展開が可能になり、上記のようなフレーズを比較的簡単にこなしやすくなります。
まずは、何も考えず上記フレーズを弾いてみて頂き、ドロップチューニングの(響きの)面白さを体感して頂きたいです。

ちなみに、このフレーズをレギュラーチューニングで弾いた場合、上記のような音程になります。
最低音が上がりますので当然キーが変わりますが、5度の転回系であり似たような音列に違いはありません。
しかし、和音の低音同士が近い音程になりますので、響きに明瞭さが失われあまり良い響きとは感じられないと思います。

あらためて、ドロップチューニングの場合を見ますと、低音2音の関係は通常のパワーコードの関係。
レギュラーチューニングの場合よりも響きに安定感が増し、より低音が含まれる事により迫力があると思います。
さて、ドロップチューニングとこの様なパワーコードの押さえ方が何の練習になるかという話ですが、パワーコードの押弦が楽になるという事で一見簡単な様に感じられると思うのです。
指一本の押弦と同時に2本の弦をはじく。
コード移行がし易いという事でパタパタと押弦をしていく様な感覚になると思います。
実はこれ、簡単だからと意外といい加減に弾いてしまいがちになると思うのですが、ミス無く両手の連携を~となると相当難しいと思うのです。(テンポを上げれば尚の事)
低音弦を利用しているので聞き取り難くはありますが、上手な方とそうでない方、かなり差が出るものだと思います。
近年、こうしたドロップチューニングはメタル系などで良く見かけるものですから、歪ませた音色で等と考える所ですが、あえてクリーントーンで弾いてみると、上手に演奏するにはなかなか難しい内容だと気付けるかと思います。
押弦自体は簡単です。しかし、適度な力加減で素早いコードチェンジ、そして右手との連携。そのあたりを注意しつつ弾いてみると良い練習になるかと思います。
ドロップDよりも低いドロップCやドロップBなど、近年特にメタルイメージの強いドロップチューニングですが、練習用のチューニングとしても非常に役に立つものであると思います。

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