気になるギタリスト82回目。
今回は御年78歳の大ベテラン。
今や大御所と呼ばれるギタリスト達に影響を与えた大御所中の大御所。
Mr.テレキャスター「ジェームズ・バートン」です。

10代の頃よりプロギタリストとして活躍し始めた彼ですが、その長いキャリアの中でやはり一番有名なのは、彼の「エルビス・プレスリー」を支えた”TCBバンド”での活躍です。
バンドのリーダーでもあった「ジェームズ・バートン」はエルビスからも絶大な信頼を置かれる存在として大活躍を見せました。

この時、彼のトレードマークであったのが
ペイズリー柄のテレキャスター。
元々短い期間の限定生産であったペイズリーを相当な本数所有するほど気にいっていたようです。
そんなMr.テレキャスターが愛用するモデルは、後にFenderからシグネイチャーモデルとして発売になりましたが、その仕様が少し変わっています。

基本的な部分はテレキャスターに間違いないのですが、ストラトライクな3シングルピックアップ仕様。
各ピックアップはボディにダイレクトマウントされています。
当然、リアピックアップもボディ直止めですので、テレキャスターのテレキャスターたる部分。リアピックアップのプレートが存在しません。
テレキャスターの形こそしていますが、最早テレキャスターとは言い難いモデルとも言えるかと思います。
Mr.テレキャスターと呼ばれる人物が、テレキャスターらしくはないモデルをシグネイチャーモデルとする不思議。
もっとも、テレキャスターを使いながら、テレキャスターらしくないサウンドを出したりもする彼の事ですので、テレキャスターの姿かたちは好みでも、サウンド的には別の志向を持っていたのかもしれません。
ある意味大御所らしからぬモダンなテレキャスター/シグネイチャーモデルであると思います。
エルビス・プレスリー亡き後も多くの有名アーティストを支え続け、また多くのギタリストに影響を与え続けて来た生ける伝説。「ジェームズ・バートン」。
何より驚きなのが今現在も現役でステージをこなしているという事です。
このくらいの達人ともなると衰えなどというものは存在しないのでしょうか。
今も尚、伝説をさらなる伝説に塗り替えて行っている偉大なギタリストです。
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