
国内、ピック専業メーカー「IKEDA PICKS」と都内を拠点とするリペアショップ「L’s TRUST Co.」がタッグを組み創設されたピックブランド「MASTER 8 JAPAN」から、ピック史上初(?)と思える新製品が登場しました。

MASTER 8 JAPAN ”TIME MACHINE Series” 「CL-1970」は、なんとピックにエイジド加工(経年加工)を施してしまったという、ビンテージセルピック製品です。
ギター本体やパーツ類などをヴィンテージ品の様に加工するエイジドは良くあるものですが、消耗品であるピックにエイジド加工とは確かに史上初の試みかもしれません。
そもそも、ピックが”ヴィンテージ”になると何が良いのかという話になりますが。
セルピックの素材である”セルロース”は空気に触れると硬化する(していく)という特性があるわけです。
その為、製造から時間が経つ程に硬度が上がり、結果音の立ち上がりにも影響を与えるものなのだそうです。
しかしながら、ピックは消耗品である事やその保存も難しいという側面もあり、ヴィンテージのピックという物自体貴重な存在となってしまいます。

そこで、開発されたのがこの「CL-1970」です。
ヴィンテージピックが手に入りにくいものならば、特殊加工をもって作ってしまえば良いという発想。
ヴィンテージを再現する為の特殊加工については明らかにはされておりませんが、単純に考えて相当な苦労や工夫の末に編み出されたものなのではないかと思います。
「CL-1970」には、1.0mm厚の”HEAVY”と0.75mm厚の”MEDIUM”が発売。
共に、WHITE,BLACK,べっ甲の3枚入りのパッケージとなっており、メーカー希望小売価格¥300。
特殊加工を施したピックなのに3枚で¥300?と少々びっくりしてしまう様な価格設定ですが、消耗者としてはありがたいもの。
何せ、通常のピックですら、これより高価な品が幾らでもあるくらいですから。
この辺は、ピック専門メーカーだからこそ成しえるリーズナブルさなのかもしれません。
貴重なヴィンテージセルピックを”手軽に”手にすることが出来る、ある種夢の様な製品。
どの様なサウンドが得られるのか、是非手に入れて試してみたくなるようなピックだと思います。


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