ギターにまつわるちょっとおもしろいグッズ。
今回のおもしろグッズは、アメリカブランド「
Z-VEX」が開発したエフェクトペダル。
先月末発売になったばかりの新作、「Vibrophase」です。

大変カラフルなこちらのペダル。
製品名からお分かり頂けます様に、ヴィブラートとフェイザーを同時に操ることの出来るエフェクターです。
Vibrato/Phaseノブにより、無段階に両方のエフェクトを行き来する事の出来る本機。
”これまでに聞いたことのないニュアンス~”を生み出すペダルであると紹介されています。
つまり今回取り上げた理由、面白いのはそこ(サウンド)なのか?
確かに少々珍しいサウンドは面白い部分でありますが、おもしろグッズとして取り上げました理由は、本機の生まれた経緯が変わっているという点なのであります。
実はこの「Vibrophase」。同じくZ-VEXが2016年に発表した、ある特殊なエフェクターを元に開発されたペダルです。
その元になったエフェクターの名は「Candela Vibrophase」。
なんと”ろうそく”の炎を動力源としたびっくりどっきりエフェクターなのです。
何か冗談の様な品でありますが、実際にろうそくの明かりを電源(太陽電池を使用)とし、炎の熱でエンジンを加熱しギミックを駆動、さらにその光をフォトセルに取り込んで信号化するという驚愕のアイディアによって組み上げられたエフェクターなのであります。
見ての通り、ショー出展作品・芸術作品の様な品なのですが、実際に販売もされている製品です。
しかし、実用的かと言いますと間違いなくそうではありません。
いくら特別なエフェクト効果が得られると言っても、風に弱いエフェクターでは何処でも使用するという訳には参りません。
ですが、「Candela Vibrophase」をびっくりどっきりメカで終わらせないのがZ-VEXの素晴らしさ。
ろうそくが動力のエフェクターを、通常の9Vペダルとして再現したのですから。

こうして、他ではありえない摩訶不思議なニュアンスを持ったモジュレーションペダル「Vibrophase」が生まれたという訳です。
人々が考え付かない様な、手を出さない様なアイディアを形にし、さらにそれを実際の製品開発に生かす。
こうして生まれたペダルをおもしろグッズと言わずに何と言いましょうか。
元となった脅威の品を知る事で、尚更このペダルが特別な物に思えてくるのは間違いないと思います。
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