目指すは世界最高峰のエレキギター。
ギターマニア垂涎の超高級ブランド「Tom Anderson Guitar」の素晴らしい逸品がイシバシ楽器さんの方で販売になっていました。
今日はその中から、私が特に気になった一本を取り上げてみたいと思います。

TOM ANDERSON / T CLASSIC T-BTB【S/N 10-24-18A】
カラーもスタイルもクラシカルな雰囲気のテレキャスタータイプ。
しかし、その実随所にTom Anderson拘りの仕様を持つ「T CLASSIC」です。

TOM ANDERSON / T CLASSIC T-BTB【S/N 10-24-18A】
オーソドックスに見える本機でありますが、テレキャスターモデルに馴染みのある方であれば直ぐに感じる違和感。
テレキャスターモデルらしい仕様の一つ、リアピックアップ部のプレートがありません。
しかし、Tom Andersonとしては以前よりお馴染みのこの仕様。
あえてのハードテイルブリッジに、リアピックアップのボディ直止めという面白いルックスが個性的であります。
ご自身でテレキャスターを分解したことがない方や、テレキャスター用のリプレイスメントピックアップなどをあまり見たことがないという方には、リアピックアップ回りの形が少々驚きのものと見えるかもしれません。
オリジナルのテレキャスター用リアピックアップは3点止め。
通常あるブリッジプレートの下にはこんな形のピックアップが隠されています。
廉価製品などでは、もう少し適当なボディザグリだったりもしますが、本機は流石高級品。テレキャスター用リアピックアップがぴったりと収まる見事な加工によりパーツがセットされています。
そして、ブリッジ部のプレートが無くとも、Strings-Through-Body(弦裏通し)仕様であることに変わりはない本機でありますが、背面から見た姿も少々驚かされるポイント。

TOM ANDERSON / T CLASSIC T-BTB【S/N 10-24-18A】
ネックプレートレス。というのは今や特段珍しい仕様とは言えませんが、本機はなんと2点止め。
これもTom Andersonお得意の仕様であります。
決して部品の削減や手間を省く為の仕様という訳ではございません。
豊かな倍音とサスティーンを追い求めた結果の独自仕様であります。
事実、より手間のかかった立体的なネックポケット加工(台形)が施されており、精緻な加工技術があってこそ実現する拘りの仕様です。
最近では、すべてのモデルでこの2点止めが採用されているそうです。

TOM ANDERSON / T CLASSIC T-BTB【S/N 10-24-18A】
近年世間をあっと言わせた「
Strandberg」の様に全てが新しいという訳ではありません。
あくまでクラシカルなエレキギターの姿を大切にしながら、究極の製品を目指した様なTom Anderson。
まさに現在進行形の伝説と言うべき、素晴らしいエレキギターの形であると思います。

TOM ANDERSON / Drop Top Jack’s Blue Surf With Binding【S/N #09-24-18P】

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