ロシアのペダルブランド「Shift Line」から、いかにも現代的な”デジタル”キャビネットシミュレイターが発売になっています。

Shift Line 「CabZone LE」という機器です。
良くあるキャビネットシミュレイター製品に比べますと、非常にシンプル。
シンプル過ぎると言って良い位の外観でありますが、それもそのはず。
キャビネットシミュレイターと言うよりも、いま流行りのIR(インパルスレスポンス)データを扱う、デジタル機器であります。
あらかじめ本体には10種類のIRが付属しておりますが、microSDカードを用いて別のIRデータを読み込む事も可能。
今やソフトウェアなどでは良く見かける、IRローダー。その実機版と言うことになるでしょうか。

操作も非常に簡単で、”CABINET”コントローラーで任意のIRデータを選択。
”Volume”コントローラーで音量を設定。それだけです。
本機はヘッドフォン端子も搭載しており、Volumeコントローラーはこのヘッドフォン出力に対しても作用します。
内蔵されているIRデータは有名どころが10種類。(Fender、Marshall、Orange、Peavey、Mesa&Bass cab x2)
microSDカードを使用していない場合には、この10種から選択する形となります。
サードパーティー製のIRデータ(※)を使用する場合には、一度本機でmicroSDカードをフォーマットすると内蔵IRデータのフォルダが生成されますので、そこへ任意のIRデータを上書きして使用する形になるそうです。(最大10種まで利用可能)
※対応ファイル形式は、非圧縮モノラル24bit 48kHz WAVE PCM1。
駆動には9~18Vのアダプターが必要です。
乾電池駆動には非対応。
より本物に近い、デジタル(/IR対応)のキャビネットシミュレイターも増えて参りましたが、ここまでシンプルにIRに特化した製品というのも非常に面白く感じられます。
驚くほど簡単に、いろいろなキャビネットが試せてしまうシミュレイター。
便利な世の中になったものだと感心させられる様な製品だと思います。


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