ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ98回目。
今回はロックギターで定番の伴奏形、”開放弦+省略コード”の少し難しいパターンの練習です。

何が難しいかと言えば、上記のような跨ぐ弦の数が多いパターン。
当然、6弦はミュートした状態で演奏しますので、そこから如何に円滑に2弦+3弦の省略コードを演奏するかという、見た目以上に難易度の高いフレーズであります。
左手の押弦は極簡単なものでありますが、やはり右手のピッキング動作が大変なのではないかと思われます。
低音弦のミュートを考えると、右手の位置はほぼ動かせませんので、如何に手首を柔軟に使い2・3弦を弾くか。
その辺りが問題になってくると思われます。

それはさておき、この伴奏はどういったコードになるのか?と気になる方もいらっしゃるかと思います。
まず、3弦7フレットと2弦8フレットの組み合わせですが、これは開放弦の”E”+3弦”D”+2弦”G”となりますので、全体的な響きとしては5度を省略したEm7となります。
そこから2弦を半音下げた省略コードはE+D+F♯となりますので、(3度・5度音程を省略してしまうので少々苦しい形ですが)Em9と解釈出来ます。
ですので、どちらも開放弦EをルートとしたEm系のコード進行/フレーズと言う訳です。
構成音を省略したり、9thを加えたりするだけで、結構お洒落なフレーズになるのですから不思議なものです。

当然ながら、リズムを工夫したりすればまた難易度が上がったりします。
開放弦と2・3弦を自在に行き来するのは結構大変なものです。
さらに細かい譜割りで刻むようなパターンですと尚のこと大変になるでしょう。
はじめはもちろんゆっくりとしたテンポから。
こうしたパターンにも慣れておくと、ギター伴奏の幅がより広がるのではないかと思います。
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