ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ106回目。
今回は、エレキギター教則本なんかには必ず出てくるテクニック、”ハーモナイズドチョーキング”を使った左手強化メニューです。

まずは、ハーモナイズドチョーキングの一番基礎的な形をおさらいしてみますとこの様な形。
2弦5フレットを押さえると同時に3弦7フレットをチョーキング。
ピッキングとほぼ同時にチョーキングを開始する形になります。

ポイントとしましては、3弦7フレットを丁度1音分チョーキングする事で、2弦5フレットの”E”音に上手く音程を合わせるという事であります。
すなわち3弦をチョーキングする事により、異弦同音を鳴らすという方法であります。

また、2弦の押さえるフレットが8フレットというパターンもあります。
この場合でもチョーキングする3弦7フレットは1音チョーキング。
E+G(短3度)の和音を生み出す方法で、この形も良く使われます。
さて、一応基礎的な演奏技法であるハーモナイズドチョーキングでありますが、意外と難易度が高いテクニックでもあります。
音程を上手く合わせるというのはもちろんなのですが、そもそも大変”力”を要します。
初心者向けギター教則本で当たり前の様に取りあげられるものの、ほぼ初心者殺しと言えます。
その為、知ってはいても「あまり使わないから良いか」と練習しない課題になってしまっているのではないかとも思います。
ですがそれは勿体ない。
何故なら、運指側の力を要する課題と言うことは、その分練習すれば演奏力(運指力)アップに繋がる課題であるからです。

どれだけ奇麗にハーモナイズドチョーキングを扱えるか。それはこの際度外視しても構いません。
とにかくハーモナイズドチョーキングを行うだけの練習です。
はじめは直ぐに手が痛くなり結構大変なものだと思いますが、おのずとチョーキングに使用する薬指が強化される事となりますので、結果的に通常の運指でも薬指の融通がきく様になっていくと思います。

腕に(指に?)自信のある方はさらにテンポアップ。
こうなると熟練者の方でも結構きつい課題になると思います。
最早ギター練習ではなく完全に左手の筋力トレーニングでありますが、この様な練習もまた演奏力上達に必ず役立つものであると思います。
- 関連記事
-
スポンサーサイト